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農業の経理から確定申告、事業承継、相続など幅広い相談に対応する地域密着の税理士

相続と農業税務に強く問題解決の窓口となれるプロ

髙岡和人

相続と農業税務に強く問題解決の窓口となれるプロ 髙岡和人さん
髙岡和人さん仕事風景

#chapter1

領収書さえあれば手間のかかる農業の経理をくまなくサポート

 「普段あまり締めないので」とネクタイを外し、穏やかな表情で話すのは「髙岡和人税理士事務所」の所長で税理士・行政書士の髙岡和人さん。「『先生』と呼ばれるのも苦手なんですよ」と笑います。十和田市三本木に事務所を移した18年前「小学生にも名前を覚えてもらえるように」と看板を平仮名にしたというエピソードからも、気さくな人柄がうかがえます。

 髙岡さんの主な仕事は法人税務と個人の確定申告。自身の妻と義理の両親が農業を営んでいたこともあり、農業関係からの信頼は厚く顧客の4割を占めます。農業の事務作業は、4~11月に集中。農繁期に入ると農家はとても忙しく、経営や会計処理に手が回らないためサポートが必要だといいます。

「作業の平準化ができず、手間もかかる農業の経理を得意としている会計事務所は、他にはあまりないと思います。私たちは、領収書さえ取っておいてくれたら後は全て引き受けます。農薬や肥料の名前が特殊で経費の分類も容易でないし、補助金制度も毎年変わります。それゆえ大変ですが、お客さまは面倒だから頼むのであって、こちらが手間を惜しんではいけない。一から十までやりますよ」

 農業経営者の主力は60代。髙岡さんは事業継承や相続の相談にも細やかに対応し、行政書士として遺言書作成もサポートします。

「農地の財産価値をめぐって、税金だけでなく親族間の相続トラブルにも発展することもあります。事前に遺言書を作っておくことをおすすめします」とアドバイスします。

#chapter2

弁護士などの専門家とも連携し、地域に必要とされる相談窓口に

 髙岡さんは福岡県鞍手郡小竹町に生まれ、高校卒業後、東京国税局勤務となりました。妻の実家である七戸町(旧:天間林村)の農家を継ぐため東北地方に異動を願い出て、八戸税務署を退官したのは41歳の時。勤務時代に税理士資格を取得していたため、すぐに事務所を立ち上げます。アパートの1室からスタートし、今ではスタッフ16人を抱えるまでに成長。青森県内はもとより、岩手県内の顧客からも頼られる存在です。

 地縁も血縁もなかった髙岡さんは、農協、行政書士会、法人会、青色申告会など地域の会合に積極的に参加。専門家同士のネットワークを築いてきました。そして今、「全てのご相談を受け付けます」をキャッチフレーズとして掲げ活動しています。

「離婚問題でいらしたとすれば、まず財産の問題はこちらで引き受けられますし、トラブルになってしまっている場合は、弁護士さんなどの専門家を責任を持ってご紹介できます。トラブルが起こってもどこに相談に行っていいか分からない方は、ぜひご相談ください。問題解決の窓口になります」

 どんな問題に対しても、ビジネスとして割り切ったり会計や税の専門外だからと突き放したり「誠意のない対応はしたくない」と話す髙岡さんの姿勢は、とても心強く感じられます。

「もと税務署職員だからですかね(笑)。どんなお客さまに対してもサポートしてきた経験があるから、むげに断ることはできないんです。この土地で事務所を構えている以上、地域に必要とされる存在でありたいですね」

髙岡和人税理士事務所 仕事風景

#chapter3

納税者の目線で「納税をトータルで考える」ことが大切

税理士として、豊富な実績を持つ髙岡さんによると「納税をトータルで考える」視点は、税理士が見落としてしまいがちなことだと指摘します。

「確定申告は税務署に向けて書類を作成しますが、その後ろには住民税があり、健康保険税がある。確定申告では税率5%の人でも、トータルで計算すると税率25%にまでなってしまう場合があります」

 税務署への申告、地方自治体に納める住民税と、納税先ごとに考えるのではなく、年間合計でいくら納めなければならないのかを納税者目線で把握し、顧客に正しい情報を届けることが大切だと、髙岡さんは考えています。

7年のあいだ農協の役員を務めたこともあり、税制や確定申告、相続などに関する農業者向けセミナーを開催してきた髙岡さん。収入や経費など事業所得に関する事項を記載、保存する「記帳・帳簿等の保存制度」の対象者に向けて、一人一人に合わせた確定申告のアドバイスも行っています。

「制度や法律の改正が頻繁にあるので、なるべくフェイス・トゥ・フェイスでお客さまと接触して、お客さまに分かるように、きちんと物事を伝えることを心がけています」と髙岡さん。今後も機会をとらえてセミナーを行い、スムーズな事業経営をサポートしていきたいと語ります。

 春と秋には趣味の写真を撮りに八甲田山に足を向ける髙岡さん。「青森県は四季がはっきりしていて、自然がとにかく美しい。こんないい所ないですよ」と目を細めます。3年前から乗馬と流鏑馬を始め、従業員の男性3人でチームを作り流鏑馬の各大会に出場。事務所と十和田市のPRに努めています。これからも地域に密着した人情派税理士として、多くの人の力になってくれることでしょう。

(取材年月:2019年1月)

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