分譲開発と中古住宅再生を担う不動産のプロ
木村高徹
Mybestpro Interview
分譲開発と中古住宅再生を担う不動産のプロ
木村高徹
#chapter1
父が1995年に創業した「みちのく不動産」で代表を務める木村高徹さんは、専務で弟の木村将大さんとともに不動産事業を展開。宅地造成と分譲開発を主軸に、暮らしの場を創出してきた同社の強みは、区画やインフラを整え、住みやすく美しい街並みをつくる宅地開発のノウハウと、測量・造成・建築などを手掛ける地域の事業者とのネットワークです。他社から持ち込まれる大規模な土地についても、立地や事業性を見極め、住宅地として整備してきました。
「近年は、少子高齢化や建築費の高騰などを背景に不動産市場は変化しています。新築住宅の着工数は減少傾向にあり、比較的リーズナブルな既存住宅の需要が高まっています。使われなくなった物件を生かすためにも、現在は土地の売買仲介や中古住宅の買い取り、リフォーム再販にも力を入れています」
学校や病院、商業施設、交通アクセスといった周辺環境を確認し、子育てファミリーやシニア世帯など、住む人を想定して改修内容をプランニング。居間や台所が仕切られた昔ながらの間取りを一続きのLDKに変更したり、使い勝手のいい水回りにリニューアルしたり、現代の暮らしに合う住まいに再生して販売しています。
「通学や通勤、買い物、年齢を重ねた時に通院しやすい場所かどうか。先々の暮らしまで見据え、お客さまのライフスタイルに合った物件をご案内することを心掛けています。マイホームを手に入れるにあたり夢が膨らむと思いますが、なぜ家が欲しいのかを掘り下げる中で現状の不満点などを明らかにし、新居に求める条件を整理して理想のわが家を見つけましょう」
#chapter2
25年にわたり会社を切り盛りしてきた先代・史司さんの口癖は「いついかなる時も誠実に対応する」という言葉。高徹さんと将大さんは父の信条にならい、実直に職務に臨んでいます。
「家業に入って間もない頃、老朽化した集合住宅の立ち退き案件を担当しました。入居者の中には、病気や生活上の困難を抱え、自力で転居先を探すことが難しい人もいました。行政をはじめ関係機関と連携しながら、一人一人の事情や希望に耳を傾け、約1年かけて全員の転居を支援しました。個々に伴走する経験を通して、不動産業は土地や建物を扱うだけではなく、人の暮らしを支える仕事だと実感しました」
将大さんは以前、中古住宅売買会社で営業として従事。あるとき、購入を検討している女性が来店しましたが、決め手に欠ける様子を見て「焦らず、無理をせず、お客さまにとって良きタイミングを見計らいましょう」とアドバイスしました。
「ご本人が納得できる選択を大切にしたい」という思いからで、顧客目線で親身に寄り添う姿勢は兄弟ともに同じ。物件の良い面だけでなく、断熱性能や修繕費など気になる点も包み隠さず伝え、予算も踏まえて望む暮らしがかなえられるかを一緒に考えます。答えを急がず、現地確認のポイントも共有しています。
「家は長きにわたり日常を過ごし、ご家族が歴史を刻む場所です。お客さまが後悔することがないようご要望を細やかにくみ取り、『住みたくなる』1軒をご紹介し、ご満足いただけるよう努めています」
#chapter3
八戸市を拠点に青森県南部や岩手県北部へ赴き、人口減少や高齢化により空き家や空き地が増加していることも懸念。放置されることで治安や景観が悪化するなど地域の課題に向き合い、高徹さんらは物件を無料で査定し、有効活用を後押ししています。
「畑や古家なども相談を承っていますが、売却や再販の見込みが立たない場合は理由を分かりやすくご説明した上で、当社での買い取りや保守管理など、物件の状態やオーナーさまの状況に応じた方法を提案します。できることとできないことを明確にすることで判断材料を提示し、お客さまのご意向を尊重したいと思っています」
遠方に住む所有者に代わって空き家を見守るほか、庭や空き地を手入れする負担を軽減するため人工芝の敷設事業もスタート。土地や実家を手放すかどうか、すぐに決められない場合も、維持しながら将来の活用方法をじっくり吟味できると言います。
また、地域とのつながりを大事にする高徹さんは、ホームページで飲食店やレジャー施設のオープンといった話題の出来事や、災害時の備えなど住まいに関するコラムを発信。地域で暮らす人の役に立つ情報を届けることも、八戸市で活動する事業者の役割だと考えています。
「先代が掲げた『地域に根差し、地域と共に発展する』という理念を礎に、代々受け継がれてきた土地や家屋、そこで営まれる暮らしを次世代へ継承することが、私たちの使命だと感じています。不動産を有効に活用することで、地域活性化にも貢献したいですね」
(取材年月:2026年7月)
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Profile
分譲開発と中古住宅再生を担う不動産のプロ
木村高徹プロ
宅地建物取引士
有限会社みちのく不動産
30年以上培ったノウハウとネットワークを生かし、宅地造成から中古住宅再生、空き家管理まで対応。一人一人に合った選択肢を提案し、地域の土地や建物を次の世代へつないでいます。
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