「解けた」と実感できるまで丁寧に向き合う。生徒一人一人と共に歩む数学教室（2/3）

LINEで質問に答えるほか自習室を開放し、日々の学びをサポート

　これまで数多くの生徒を受け持ってきましたが、実は、学生時代は数学が得意ではなかったと明かす佐藤さん。「高校生の時、試験で少し点数が上がったら、先生から『君は数学ができる』と褒められたんです。そこから数学が楽しくなって勉強に身が入るようになりました」と振り返ります。
　当時もらった言葉に背中を押された佐藤さんは、教員生活の中でも先輩に恵まれました。授業に対する姿勢や、生徒たちとの接し方を教わり、鼓舞激励を受け大変助けられたと言います。

　自身が周囲の支えにより成長できたことも踏まえ、塾では一人一人の理解度に合わせて伴走支援。宿題などで分からないところがあれば、保護者を通じて教室専用LINEへ質問を送ってもらい、空き時間に応えます。また、テスト前には開講日外の土日も自習室を開放、さらに補充指導。いずれも追加料金は取っていません。

　子どもたちが問い合わせをしやすい雰囲気を作るため、信頼関係の構築も大切にしています。
　「講義の前後には、子どもたちと部活や食べ物の話などをよくします。テスト用紙を持ってきて『先生、点数が上がったよ』とこっそり見せてくれる子もいます」

　教室開設から1年がたった2023年に、保護者を通じてアンケートを実施。「数学が一番好きな教科になった」「応用問題を解けるようになった」「分かるまでとことん付き合ってくれる」「先生が気さくで面白い」「苦手だった数学の成績が大幅に上がって志望高校に合格できた」など、うれしい声が続々と届いたそう。

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