公立高校入試マニアック分析① 国語編
前回に引き続き、
「公立高校入試マニアック分析」
マニアックな分析を「各教科3点」にしぼってお話しします。
第2回は、数学です。
1 大問1の「前半10問」が大きく変化!
これまでは、データに関する問題や記号選択問題など、計算以外の問題も入っていた部分でしたが、今回の問題は、「方程式などの計算問題」か「数に関する問題」で綺麗に統一されていました。大問2以降の出題内容次第ともいえるのですが、これまで以上に色濃く出ていたように感じます。(10)は例年並みの出題だと思いますが既視感が強く、対応はしやすい問題だったといえます。一方、(4)や(8)など、比較的ミスを誘いやすい問題を盛り込んできたところに、この出題の絶妙さが垣間見えます。
2 数学を解くのに必要な「タフさ」
ぜひ最初の問題から、最後の問題までを一気に解いてみてください。指示された問題を、生徒たちは60分以内で解きます。彼らの立場になって考えてみてください。おそらく、悩むことなくさらっと「解く」だけなら、60分もあれば十分でしょう。
しかし、それはすべての問題の「解法が見えているとき」です。問題により、あるいは解く生徒により、「糸口を探る」「設問からヒントを見つける」ことを含めた思考する時間も必要です。それを加えると、最低でも70分超かかると思います。数学が得意な生徒でも、固定観念にとらわれたり、早合点をしてしまったりすることもあります。この数学の入試問題は「この苦しい条件を乗り越えられるか」という意味では、「挑戦状」のようなものですね。生徒たちには、かなりの「タフさ」が求められます。
3 既視感がジャマをする可能性も!
前述したように、秋田の数学は「既視感のある問題」が相応に出題されますが、それらを少しでも「ひとひねり」してしまうと、生徒たちの多くは、急に糸口を見いだせなくなってしまいます。我々、教務に携わる者は、解きなれた入試問題に対して、つい「数学の問題に難問がなかった」「平易な問題だった」と感じて批評してしまいがちです。
しかし、それは「既視感」だけではない
豊かで厚みのある経験値
があり、それがあるから自力で答えを求められているにすぎません。たとえ、たくさんの量を解いて入試に挑んだ生徒であっても、「既視感」にとらわれ、先に進めなくなった生徒が少なからずいたのではないかと移察しています。失敗した経験も含めて多くの経験を踏まえている人だけに、本当の意味での高得点は出ると思います。
総括
「タフさ」を必要とする秋田の数学を攻略するためには
・「既視感」を味わえるほどの、質と量に裏付けされた問題演習を行うこと
・常日頃からの、問題に取り組む上での真摯な姿勢
少なくともこの2点は不可欠だと感じます。具体的には「計算過程を疎かにしないこと」や、「自分にわかりやすいメモのとり方」を徹底することで、「後回しにしたとしても、すぐに躓いたところから再開できる準備のクオリティ」を上げておくなど、高得点をとるためには、それなりの対策をしておく必要があると思います。



