なぜ「失敗すること」が大切なのか。
わが塾は、この週末で中学3年生の三者面談が完了します。
この時期は毎年、いろいろなことが起こります。
そこで今日は「保護者は高校受験にどう向き合うか」について
塾側の目線でお話ししたいと思います。
ポイントは「ベクトル合わせ」です!
生徒・保護者間に生じる志望校や志望動機のズレ」は注意!
保護者の皆さんは、高校受験というと1.5倍や1.8倍程度といった倍率があって、どの高校も競争原理が働いていた世代の方が多いかもしれません。
ですから、「競争に立ち向かっていき、合格すること」が最優先でした。
しかし、現世代の生徒の皆さんは違います。
高校受験の倍率は1倍未満の学校が大半で、 秋田市中心部や各地区基幹校を除き 倍率が高い場合はそこへ立ち向かうことよりも、 安定した合格先や進学先を選ぶ傾向にあります。
ただ、保護者の皆さんの受験感覚が旧来の競争原理の働く意識のままである場合、お子さんとの間に「考え方の相違」が生まれます。
こういったことはよくあるケースなのですが、高いところを目指す、身の丈にあったところを目指すかどうかは問題の本質ではありません。この相違点を早いうちにご家庭内で解消しておく必要があるということを強く述べておきたいのです。
生徒本人の望まない進路や学力レベルの引き上げは生徒本人への過度な負荷をかけるだけでなく、学習意欲を失わせることが容易に想定されます。
勿論、保護者の皆様のお子さんが、より高い学力レベルに達するために勉強してほしいという気持ちは、よくわかります。しかし、本人が「目覚める」まで粘り強く待つことも私たちの大切な仕事です。
だからこそ、適切なタイミングでの助言が必要なのですが、保護者の皆さんの危機感と我々の所見とが合わなくなると、受験指導はなかなかうまくいかなくなってしまいます。
学ぶ環境をかえるだけでは、問題の本質は解決しません。
親の、わが子へのかかわり方をかえるなど
定めたベクトルに向かっていく最も適した策を
講じれば、意外にあっさりと問題は解決するのです。