保護者は高校受験にどう向き合うか
こんにちは、秋田も梅雨に入りましたね。
全国的には高温との闘いのようですが秋田は「大雨や湿度との闘い」です。
高校野球の県大会や屋外競技の各種大会はこの時期、落雷や大雨の可能性があると順
延が続き、なかなか予定通りに大会が終わらなくなります。選手の皆さんはコンディ
ションの調整が本当に難しい季節だなと思います。
さて、夏期講習の時期がやってきました。わが塾の講習は7月22日(月)からですが
一部学年・教科は来週から夏期テキストでの授業に入ります。
そこで、夏期講習の注意点を3点お話しします。
1.わからないものを、そのままにしない
多くの塾では、夏は「復習型」のプログラムを編成します。すると、これまで学校や塾などで勉強したはずのことでも、解くための知識がなかったり、解法が身についていなかったりすることがあります。間違うことやわからないことを質問することは決して恥ずかしいことではありません。
ちなみに私の塾では
「間違いをごまかすこと」
「わからないことに蓋をすること」
が最も恥ずべきことだと指導しています。
塾で質問することと、自分で調べることを大切にして、親御さんが安易に答えを教えることは避けてください。次のようなケースに陥る可能性があるからです。
2.できるだけ自力で解答することを心がける
塾の宿題を親御さんが手伝うというケースは、それほど珍しいケースではありませんが、少なくとも、小学校の高学年までには自立させてあげてください。いつまでも親御さん頼っていては、自力で解く力は身につきません。
中学3年生や高校生になっても、まだ親御さんに頼っているようでは、本人よりも親御さんの学力がパワーアップするのみですから、本人の学力伸長にはあまり効果がないと思ってください。学力とともに社会性を身につけ始め、社会で生き抜く力が育つ環境を用意しましょう。
3.夏の「残し」を明確にする
夏期講習・夏休み期間で十分に学習を進めたとしても、習熟度が上がらなかったものや、復習で手の付けられなかったものなど「残し」が必ず発生すると思います。その「残し」を明確にすることと、それをいつ再び着手し、いつまでに完了するかを決めておくことが大切です。
また、何を残しているのか、何ができないのか分からない場合は、とりあえず「模試」やテストを受けてみましょう。改善すべき事項が浮かび上がってくると思います。
○結論○
大切なのは、夏期講習を受けること自体ではなく、夏期講習を通じて学ぶ姿勢を正し、自らの改善点を明確にしながら、次の学びにつなげることであり、そこには親御さんによる学習指導はあまり加えない方が無難です。
感情が入り込みすぎたり、現在の指導内容と合わないものが入ったりすると、お子さんはいずれ混乱します。
親御さんの役目は、お子さんの「応援団長」であり、日々の生活環境を維持するサポート役こそが最も好ましい位置づけだと思います。 お子さんが困っているときは、まずは彼らの思いに傾聴してください。頭ごなしに否定したり、あるべき論を押し付けるのではなく、まずは、「聴くこと」を大切にしてください。