根管治療の“質”が歯の寿命を決める
こんにちわ、名古屋市港区にありますオリーブ歯科こども歯科クリニックです。
鏡を見たとき、またはふとした瞬間に、舌が無意識に左右に動いている。もごもご口元を動かしてしまっている。
そんな場面に気づいたことはありませんか?
あるいは、お子さまやご家族の口元が、なぜか落ち着かず常に動いていることに気づいたことはないでしょうか。
それが本人の意思と関係なく起きている場合、『オーラルディスキネジア』という状態かもしれません。
この症状は、口の周囲、舌、あごなどが勝手に動いてしまうものです。
会話や食事中に目立つだけでなく、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。
人前で気になってしまったり、集中が途切れてしまったり、
本人の努力ではどうにもならない動きであるため、ストレスにつながることも少なくありません。
原因はさまざまで、脳や神経の異常、薬の副作用、強い緊張状態などが背景にあるケースもあります。
また、発達障害やてんかんのあるお子さま、パーキンソン病などの持病がある高齢者にも見られることがあります。
ただし、原因が特定できないケースも少なくありません。
小さな子どもでは、成長の過程で自然に落ち着く場合もありますが、咀嚼や発音に影響が出ているときは早めの対応が望まれます。
私たちが特に注意しているのは、無意識の口の動きが「生活機能」に影響するようになっているケースです。
例えば、舌の動きが強すぎて頬を噛んでしまう。
唇を噛む癖が続いて傷ができる。
うまく飲み込めず誤嚥しそうになる。
そうした変化は、口の中にとどまらず、全身の健康や生活の質にまで関係してきます。
オーラルディスキネジアそのものは、歯科で直接治すことはできません。
けれども、噛み合わせや筋肉のバランスを整えたり、口腔機能の使い方を再学習したりすることで、
症状の軽減や日常生活への支障を和らげることは十分に可能です。
また、薬の副作用や他科の疾患が原因であれば、医科との連携によって改善の糸口を見つけることもできます。
当院では、「口元の違和感」にもしっかり向き合います。
歯並びや虫歯だけでなく、こうした“日常の小さな変化”に気づける存在でありたいと考えています。
繰り返す口の動きや舌のクセが気になるときは、どうか我慢せず、ぜひ一度ご相談ください。
何気ない違和感の先に、解決できる道があるかもしれません。



