連休明けこそ整えたい、生活リズムと子どもの心と体の健康
こんにちわ。
名古屋市港区にありますオリーブ歯科こども歯科クリニックです。
エナジードリンクを飲む子どもたちが増えています。
コンビニや自販機で手軽に手に入り、カラフルなパッケージと「頑張る人を応援する」というメッセージにつられて、小学生や中学生のあいだでも飲用が広がっています。
とくに、自分のお小遣いでおやつやジュースを買い始める年頃の子どもたちにとっては、エナジードリンクは“憧れの大人っぽい飲み物”になっているようです。
しかし私たちは、こうした飲料がもたらす影響について、もっと正しい知識と注意を共有していく必要があると感じています。
エナジードリンクには大量の糖分と強い酸性成分が含まれており、飲んだ直後から歯の表面が溶けやすい環境になります。
とくに、習慣的にだらだら飲むクセがあると、虫歯や酸蝕症のリスクが高まり、歯の寿命にも悪影響を及ぼします。
私たちが診ている子どもたちの中にも、まだ若いのに歯のエナメル質が極端に薄くなっている例がありますが、その原因のひとつが日常的な酸性飲料の摂取です。
問題は歯だけではありません。
エナジードリンクには高濃度のカフェインが含まれており、飲むことで一時的な覚醒作用や興奮が生じます。
大人でも過剰摂取は危険ですが、子どもの体にはより強い刺激となり、心拍数の増加や頭痛、手のふるえ、落ち着きのなさを引き起こすことがあります。
また、カフェインは脳の発達段階にある子どもにとって、神経回路の形成を妨げる可能性があることも指摘されています。
感情の起伏が激しくなったり、集中力が続かなくなったりする原因として、カフェイン摂取が関わっているケースもあるのです。
もうひとつ、私たちが強く伝えたいのが睡眠への影響です。
カフェインは眠気を抑える作用がありますが、その一方で、自然な眠りを妨げ、寝つきが悪くなる、夜中に目が覚めやすくなるといった問題を引き起こします。
睡眠不足は学習意欲の低下、免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れなど、成長過程の子どもにとって重大な障害になります。
エナジードリンクを飲んだ直後は元気になったように感じるかもしれませんが、それは身体を無理に興奮させているだけに過ぎず、長い目で見れば疲労を蓄積し、心身を消耗させていきます。
私たちは「歯科医療は、患者さまの人生を幸せにするための手段であるべき」との理念のもと、
お口の中だけでなく、子どもたちの健康や生活全体を支える視点で診療にあたっています。
お子さんが日常的にエナジードリンクを飲んでいる、ご家庭で気になる飲み物の習慣がある、そんなときはぜひご相談ください。
歯と体の両方を守るために、どのような選択がベストなのか、一緒に考えていきましょう。



