その情報、本当に正しい?SNS時代の「医療」の落とし穴

荒川大輔

荒川大輔

テーマ:院長の独り言

こんにちわ、名古屋市港区にあります、オリーブ歯科こども歯科クリニックです。

いまや誰もがスマートフォンを持ち、育児や健康に関する情報もSNSから得る時代です。「Googleで調べる」よりも、「お気に入りのインフルエンサーが発信していたから」という理由で、生活に取り入れている方も少なくないと思います。
しかし、その情報、本当に正しいといえるでしょうか?


レストランの紹介であれば、仮に失敗しても「次から気をつけよう」で済むかもしれません。
ですが、自身やお子さんの健康のことであればどうでしょうか?

すぐに異変があれば気づける、というのは一部正しいかもしれません。しかし、実際には健康や成長にまつわる変化は、すぐに気づけないものがほとんどです。

たとえば、糖尿病や高血圧は“沈黙の病気”と呼ばれるほど、自覚症状がないまま進行します。
歯科でも同様に、多くの方が気にされる「歯周病」は、歯が抜け落ちるほど悪化しても痛みなどのサインが出にくい病気です。

特に小さなお子さんやご高齢の方の場合、自分の不調や違和感を適切に伝えることは簡単ではありません。
それが「病気」ではなく、「成長に悪影響を及ぼすような要因」だったとしたら、なおさら見過ごされやすくなります。

SNSで見た“簡単な離乳食”や“おすすめの育児法”が、実は発達や睡眠、噛み合わせに影響を与える可能性があることも、ほとんどの人は知らずに受け入れてしまっています。

加えて、SNSには“自称”専門家や“自称”歯医者を名乗る人たちがあふれています。
その発信者が本当に医療の資格を持っているのかを確かめる術はなく、仮に資格を持っていたとしても、その情報がどこまで確かな根拠に基づき、長期的な視点で語られているのかを判断するのは非常に難しいことです。

医療とは、目の前の症状だけではなく、その人の未来の生活、健康、成長を見据えた上で考えるべきものです。
だからこそ、SNS上の“短い言葉”や“キャッチーな動画”だけで判断することは、とても危ういのです。

当院、オリーブ歯科こども歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりの「今」と「未来」を見据えた医療を大切にしています。
歯並びやむし歯だけでなく、噛む力、呼吸、睡眠、姿勢、発音など、お口の機能全体を整えることが、より良い人生につながると信じているからです。
そのため、私たちは表面的な治療だけでなく、口腔機能発達不全症やお子さんの成長・発育にも専門的に取り組み、必要に応じて小児科・耳鼻科・産婦人科などと連携した包括的なケアを行っています。

また、お子さんに対しては「オリーブジーニアスプログラム」という口育・食育支援の特別プログラムを提供しており、子どもの未来を守る拠点としての役割を担っていると自負しています。

正しい情報は、正しいプロセスと経験に基づいてこそ意味を持ちます。
目の前の情報が本当に「あなたの未来。あなたの家族の未来」にふさわしいのか、一度立ち止まって考えてみてください。


情報が溢れる時代だからこそ、私たちは「本物のプロ」として、正しい選択を支える存在でありたいと思っています。

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荒川大輔
専門家

荒川大輔(歯科医師)

オリーブ歯科こども歯科クリニック

保険診療から先進的な自由診療まで幅広く対応、家族全員で通える地域のかかりつけ歯科医院です。全身の健康に悪影響を及ぼすお子さんの口腔機能発達不全症の治療に県内外から多くの患者様が通院しております。

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