利益があっても銀行評価は下がる?嫌われる項目の改善ポイント3項目。
ある複数店舗展開企業からご相談をいただいた際、各事業部は個別に損益管理ができており、どの拠点も黒字運営でした。
にもかかわらず、会社全体ではほとんど利益が残っていない状況。
そこで、月次試算表をもとに財務分析を進めていくと、**「本部経費を意識しないままの損益管理」**になっていたことが分かりました。
1.部門損益に“本部ロイヤリティ”を追加
それぞれの店舗が本部機能を使っていながら、その経費負担がない状態。
結果として、個別採算では利益が出ているように見えても、本部の人件費や広告費、システム管理費といった共通経費が重くのしかかっていたのです。
そこで当社では、以下のようなステップで再設計を行いました:
• 本部経費を部門ごとに“ロイヤリティ”として案分
• 各事業部の売上目標と利益目標を再設定
• 数字ベースで責任者に説明し、納得感をもって運用開始
2.3ヶ月で見えた変化とは?
運用開始からわずか3ヶ月。
現場責任者の数字への意識が一気に高まり、売上向上と経費の見直しに積極的に取り組む姿勢が生まれました。
• 売上目標に対しての自発的な営業施策
• シフト・仕入れ見直しによる人件費・原価の削減
• 無駄な広告や備品費の削減提案
これらの動きにより、全社ベースでも明確に利益改善が見られるようになりました。
数字だけではなく、その裏側にある現場感覚と行動があってこそ、財務は良くなります。
経費配分や部門別採算に課題を感じている企業様は、ぜひ一度ご相談ください。貴社に合った改善アプローチをご提案いたします。




