特殊清掃業者が、実際に使用する道具を公開!!その3
今回は、特殊清掃業者が、実際に使用する道具を公開!!その2
10)電動ノコギリ(丸刃タイプ リョービ製)
これも先に説明した物と同様に、刃の角度や深度が変更し設定できるので、床を切り取る際に、リフォームの際に重要になる横柱を切り取らない様にすることが可能です。
但し、作業時に集塵が出来ない為、作業の際には、他の者が、ハンディタイプの集塵機を持って補助します。
11)マルチツール(ボッシュ社製 充電式)
これは、非常に便利な工具で、写真に写っている数種のアタッチメントを変える事で、木の切断や、釘の切断、石膏ボードの切断、スクレーパーの様に剥ぎ取ったり、削る事が可能になります。
また、写真の様に歯の角度も向きも自在に変えられるので、手の向きや、利き手に応じて、狭い現場でも、便利につかえる事から、一番現場で使用頻度が高い工具と言えます。
写真は、充電式ですが、弊社ではパワーに勝るコード付きのタイプも所有しています。
ボッシュ社製なのは、他社製含め様々なアタッチメントが一番多く取り付けられるからです。
ただ、難を言えば、替えのアタッチメントが高額な所です。
12)レシプロソー(マキタ製 充電式)
これも電動ノコギリの仲間ですが、マルチツールで小さいな穴をあけた後に、レシプロソーの刃を入れ切り取ります。
マルチツールは長い距離の切り取りには向いていないので、電ノコかこのレシプロソーを使用します。
弊社の場合、レシプロソーは充電式で、電気の通電が無く、電ノコを使用できない場合に使用します。
またバッテリーも、高出力の18Vの6,0Apで、効率良く切る事が可能です。
13)インパクトドリル(マキタ製 充電式)
これは振動しながらドリルで穴をあけるタイプの工具で、主に防鳥ネットなどを設置する際に、コンクリートに穴をあける際に使用します。
インパクトドライバーのアタッチメントを変えて、穴があけられそうですが、インパクトドライバーではパワーが足りず、コンクリートの穴あけ作業では、こちらを使用します。
掘る深さも変えられますし、ドリルの口径で開ける穴の大きさも調節できます。
また、下方に黒い棒が付いていますが、これは穴をあける際の深さを決める物であり、これを調節して穴をあけます。
穴あけ後に、アンカーを打込み、ネットをネジなどで固定します。
これには、集塵用のアタッチメントが付属しており、下の写真の様にドリルの周りにカップが付き、ホースと小型集塵機を付けることが出来るので、集塵しながらの作業が可能です。
14)コンクリートハンマー(リョービ製)
コンクリートを破壊する場合に使用します。
孤独死現場で、コンクリートを張っている隙間の部分から体液が床下に入り込んでいる場合に、コンクリートを壊して床下を見る場合等に使用します。
また、解体現場でも使用しています。
写真は、スクレーパー用のアタッチメントが付いていますが、これはコンクリートの下地に、床材(L-45等)が接着剤で張り付けてある場合、これを除去する際に使用します。(*実際は、スクレーパーアタッチメントは反っている方を上で使用しますので、写真は逆になっています。)
難を言えば、振動が凄いので、手がしびれるところです。
15)漏電防止用コードリール
アースが付いている工具に使用でき、3つコンセントの挿し口があり、防塵、防水タイプなので、野外でも使用できる優れものです。
弊社は3つ所有しています。
コードリールを使用する際の注意点ですが、巻いたまま使うと発熱をして発火の原因となるので、使用する際は、コードをリールから全て出してから使う事がポイントとなります。
16)漏電防止用延長コード
こちらもアースが付いている工具に使用でき、防塵、防水タイプなので、野外でも使用できる優れものです。
17)集塵機(設置型、掃除機型 マキタ製)
設置型は、広い範囲の粉塵を集塵します。(写真はホースを映しておりません)
これの難点は、メーカーの集塵袋を掃除する際に、非常に手間がかかることです。
弊社は設置型を2台所有しております。
下の掃除機型は、設置型では集塵しきれなかった粉塵を集塵します。
この掃除機型の優れている所は、乾湿両用であり、水分があっても集塵が可能です。
18)ブローワー(集塵用、リョービ製)
これは、草刈り現場なのでよく見る物ですが、その場合は、空気を出しながら葉を集めたりしています。
弊社のタイプは、吐き出すだけではなく、吸い込みも出来るので、ハンディの集塵機として使用しています。
弊社は2台所有しています。
19)充電式掃除機(マキタ製)
電気が無い現場で使用する充電式の掃除機です。
バッテリーが他のマキタの工具と併用できるので、便利なツールです。
弊社では2台を所有しています。
難点は、やはり吸引力に劣り、吸い込めるゴミの量も少ない点です。
コラムのデータ容量の問題からその3に続きます。
データ容量の問題からその3に続きます。