遺品整理・生前整理を自分で行う際の進め方
総務省の実態調査によると、遺品整理や処分などを行うサービスへの需要が増えています。
しかし同時に、遺品整理サービス全体に関して相談件数も同時に増えつつあるのです。
実際に私たちこころテラス東海にご相談を寄せていただくケースもあります。
ちなみに、最も多い相談内容は、契約と解約について(約70%)、次に価格について(約36%)。
たとえば、
・見積もり時に急かされて契約したものの、納得できなかったため申し出たら高額なキャンセル料を請求された
・見積時に安かったので、依頼したら、あれこれと追加になったと言って、高額な請求をされた。
・積み放題プランを頼んだが、朝来た時点で、トラックには別のゴミが載っており、一杯になったら「これで終わりです。」と言われ、途中で帰られた。
・依頼時に処分しないように伝えていたものを、勝手に処分や売却された
などといった相談まであります。
トラブルの根本的な要因としては、双方の確認不足や、詳細な契約書が取り交わされていないことが挙げられます。
また、一部悪質な業者が存在することも事実です。そこで、トラブルを避けるために、気をつけるポイントをご紹介します。
(1)安すぎる業者には用心する
あまりにも安すぎる業者には注意しましょう。
不用品を不法投棄で捨てていたり、あとで追加料金を要求したりするケースもあるからです。
よって、後から追加請求が出る場合は、どういった場合なのかを事前に確認しておく事が重要です。
また、安すぎる価格設定の業者はスタッフ教育に力を入れていないことが往々にしてあります。
丁寧な対応を望む場合には、遺品整理に携わる者として必要なモラルやマナー、スキルを兼ね備えた人材を育成している、信頼できる業者を選びましょう。
(2)見積書の内容をチェックする
見積時に、細かく見ず、さっと見て金額を出す業者は要注意です。
本来見積は、家財量を見て、トラック何台分必要で、何人必要か、何日かかるのか、車両を止める場所はあるのか、搬出距離や階層をみるのですが、これらをきちんと見ずして金額を出すなど、おかしいのです。
また見積もりの内容があまりに細かく、お客様が見ても判り難い内容が書かれている業者は、料金のトラブルが起きやすいためおすすめできません。
実際の家財量よりも多いトラック台数で、チャーター代などを上乗せしたりする場合もあるようです。
複数の見積書を見比べて、最終的にどの業者と契約するか考えましょう。
どういった作業をいくらでしてくれるのか、追加料金に関する内容、作業のカウント単位は日数なのか時間なのか個数なのか、それとも家財量なのかなど、細かい項目を1つずつ比較しましょう。
(3)見積書に、廃棄代が含まれている業者には用心する。
基本的に、一般家庭から出るゴミは、一般廃棄物として処理するのが適法です。
しかしながら、最高裁の判例で、各市町村の一般廃棄物収集運搬業(=ゴミ屋さんの許可)は、まず新規で取れません。
よって、一般廃棄物収集運搬業の許可が無いと、運搬できませんし、廃棄代も受け取ることが出来ませんので、見積書に廃棄代が含まれていること自体おかしいのです。
廃棄の方法としては、環境省が定める「引っ越し等に係る一時多量ゴミ」の内容に沿った委任状で、お客様から委任状を頂き、正しい処理業者へ運び、運搬代は無料で行うか、お客様同乗で現場の処分場に無料で運び廃棄する方法しかありません。(又は、現場の一般廃棄物収集運搬業の業者を呼んで処分場に運んでもらう)
また、倉庫に不要物を持ち帰るという業者にも、要注意です。(*業者が買い取った物は別)
基本的には、一般廃棄物でも、産業廃棄物でも「一時保管、積み替え保管」つまり処分場に直接持ち込まず倉庫に持ち帰る事は、事前に許可が必要ですが、これなくして倉庫に持ち帰ること自体が違法なのです。
時々、「ゴミ屋さんの許可を持っています」という嘘をつく業者が居ますが、通常は許可証のコピーを必ず持っているはずなので、きちんと確認を取ってください。(基本的に、産業廃棄物の許可証では運べません)
(4)必要品や捜索品について、よく聞き、作業前の説明してくれる業者を選びましょう。
見積時に、必要品について、メモを取ったり、養生テープなので目印を付けてくれる業者を選びましょう。
見積時には、必要品が決まっていない場合などは、作業日までにまとめて置く事や、目印をつけてもらうように説明をしてくれます。
また作業開始前に、お客様に再度確認をしてから作業に入る業者は良い業者です。
私たちこころテラス東海では、「世の中に必要とされる」存在であり続けるため、誠心誠意対応させて頂きます。 何かお困りごとがありましたら、私たちにお任せ下さい。