設計から工事完成までスピーディーに対応する一級建築士石川真伍

設計から工事完成までスピーディーに対応する一級建築士

石川真伍

クライアントの頭脳となり、店舗や住宅の理想のイメージを形にするのが仕事

　「店舗展開されるクライアントさまにとっては、スピードが命です。当方では、完成までの工程や費用を“見える化”して迅速に提示。急な変更があった場合も、概算予算やスケジュールをその場で分かりやすくお伝えしています」

　そう語るのは、名古屋市の建築設計事務所「IXSA」の代表・石川真伍さん。全国を対象に商業施設や住宅の企画・設計、施工管理、メンテナンスまで一貫して対応しています。手掛けた案件は、美容院、飲食店、オフィス、クリニック、ジムなど多岐にわたり、個人、法人を含め約100件以上に及びます。

　「店舗にしても住宅にしても、動き出す時はいろんな感情が入り交じって、希望より不安の方が大きいのではないでしょうか」と石川さん。例えば飲食店では、オープンの日程に始まり、店内のデザインイメージやレイアウトなど具体的にプランを立てている人がいる一方、考えることが多すぎてまとまらず、明確にビジョンが描けていない人も少なくないとか。

　「まずは、頭の中にある疑問や迷い、悩みなどをすべてさらけ出してもらいたいですね。お話を伺う中でお客さまが目指す方向や要望を整理し、共有することで形のないイメージを目に見えるデザインにしてお渡しいたします。それが私たちの役割ですから、どんなことも遠慮なくぶつけてください」

　常に心掛けているのは、相手の頭脳になること。「ヒアリングを通じて、コンセプトの策定から内装、インテリア、ディスプレーとトータルでお手伝いしますので、一緒にゴールを目指しましょう」と呼び掛けます。

ものづくりが好きだった少年時代、大工だった祖父の影響で建築の道へ

　幼い頃から絵を描くことやものづくりが好きだったという石川さん。建築家を志したのは、大工だった祖父の存在が大きいとか。
　「じいちゃんが建てた木造の家に住んでいたので、『いったいどんな技を使っているんだろう。大工ってすごいな、かっこいいな』と憧れていました」

　すでに高齢で、祖父の現場を実際に見ることはなかったそうですが、高校卒業時の進路は確定。実家が自営業だったこともあり、「いずれは独り立ちを」と考え、いくつかの建築会社で工事や設計の実務を積み、個人事業主として独立しました。

　「建築というのは、そこで働く人や生活する人に寄り添ったものでなければなりません。この人はどういう人なのか、どんな思いでここに至ったのかなど、一歩踏み込むためには空気感が大切」と、打ち合わせなどは感染防止対策を講じた上で対面にこだわります。

　極端な話ですが趣味や嗜好まで知ることで提案の仕方も変わってくるそうで、本心を引き出すコミュニケーション力や本質を見抜く洞察力は、好奇心旺盛でさまざまなヒト、モノ、コトに触れた少年時代に身に付けたと言います。

　「予算ありきなところもあるけど、『こうすればよかった』と後悔しないよう、都度お客さまと意見を交換しながら、納得いただけるアイデアを出すようにしています」

　実直さとフットワークの軽さを備える石川さん。「住宅の新築だけでなく、水廻りを中心としてリノベーションもいたしますので気軽にご相談ください」と話します。

一つ一つ丁寧に取り組み、仲間に誇れる仕事をしていくことが目標

　2016年から石川さん1人でやってきた同事務所は、2020年に法人化。建築士やインテリアコーディネーターの資格を持つ社員を増やし、業務内容を拡充しています。

　「工期内にきちんと収まり、デザインや予算も含めて総合的に評価していただき『石川さんに頼んでよかった』と喜んでもらえると、ほっとすると同時に心からうれしくなります。今後は私個人ではなく『IXSAに依頼してよかった』と言っていただけるよう、会社として実力をつけなくては」と意欲を見せる石川さん。組織を強化するため、人材育成に力を入れます。

　「社員が持つ知識や技術はそれぞれ異なります。さらにスキルアップを図るには、経験や実績を重ねて『箔を付ける』ことが大切。一人一人に自信がつき、モチベーションが上がると作業の精度が高まり、サービスの質も良くなります。お客さまに満足していただくことが、信頼につながりますから」

　店舗などの施設であればクライアントの事業計画の実現に近づける、住宅であれば施主が理想とするライフスタイルをかなえることが目標です。
　「私たちのモットーはお客さまと共に作り上げていくこと。“プラス1”として加わり、お客さまと二人三脚で夢を現実にしていきます」

　石川さんは社員だけでなく、職人や協力会社、ひいては顧客まで仲間と意識しているそうです。「同志としてお互いを高めあえる関係を築くためにも、私自身が一つ一つ丁寧に取り組み、みなさんに誇れる仕事をしていきたいですね」

（取材年月：2022年8月）

完成までのスケジュールや予算を見える化。設計、デザイン、施工管理までワンストップで対応

クライアントの頭脳となり、店舗や住宅の理想のイメージを形にするのが仕事

ものづくりが好きだった少年時代、大工だった祖父の影響で建築の道へ

一つ一つ丁寧に取り組み、仲間に誇れる仕事をしていくことが目標

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