豊富な知識でお客さまに寄り添うお墓ディレクター
鈴木伸宏
Mybestpro Interview
豊富な知識でお客さまに寄り添うお墓ディレクター
鈴木伸宏
#chapter1
お墓と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?家族のお墓?親戚のお墓?それとも、おじいさん、おばあさんのお墓?もしくは、古墳やピラミッド、2時間ドラマのワンシーンを思い浮かべるかもしれません。でも、きっと最初に思い浮かべるのは大切な人のことでしょう。
ところが、いざお墓を建てようと思った時、わからないことだらけで困った経験はないでしょうか?言われてみれば、一生に一度あるかないかの高い買い物にも関わらず、料金も、建て方も、そもそもどこに相談すればいいかもわからない。そんな疑問や不安を取り除いてくれるのが、お墓のプロフェッショナルでもある、お墓ディレクターの鈴木伸宏さんです。鈴木さんは、刈谷市駅から徒歩5分ほどのところにある「鈴木石材店」の代表でもあります。
「そもそもお墓というのは、自分のルーツでもあるご先祖様や家族が眠る場所。私たちにとっては、手をあわせることで安らかな気持ちや迷った心を落ち着かせたり、自分や家族の身に起こった出来事をお話しするなど、故人と対話する場所でもあります。本来、亡き人の幸せを願い、心の拠り所として存在するのがお墓。そのことを、もっと多くの人に知っていただきたいですし、その幸せや感謝の気持ちをカタチにするお手伝いが出来たら嬉しいですね」
そう語る鈴木さんの、言葉の一つ一つから誠実な人柄が伝わってきます。鈴木さんは、業者任せになり、お客さまが嫌な気持ちを抱かれないよう、最初のヒアリングを大切にしています。故人への想いにそっと寄り添いながらも、幅広い知識と経験をもって提案するスタイルは、お客さまからの反応も上々です。
鈴木さんがこの道を歩むきっかけになったのは祖父の存在が大きかったといいます。幼き頃から、石職人だった祖父の背中を見て育った鈴木さん。先祖への感謝の気持ちや、お墓に対して真摯に向き合い大切にする祖父の姿は、鈴木さんの中にもしっかり息づいています。
#chapter2
「お墓といっても、最近では色も形もさまざま。墓石に使われる石材は、国内、国外を合わせると300種類以上あると言われていますし、色も青みがかかってたり、桃色や黒といったものも。形も定番の和型のほかに、洋風な雰囲気の洋型、デザイン型などもあります。彫る文字も、一文字だったり、好きな言葉だったり、彫り方ひとつとってもいろいろあるんです。とはいえ、全部の中から選ぶのでは、お客さまが迷われてしまいますから、お話を聞きながら、最良のものをご提案することが多いです」と鈴木さん。
そして最近、問い合わせが増えているのが、ペットのお墓に関する相談。「ペットも大切な家族ですからね」といって鈴木さんが見せてくれたのが、ワンハートストーンというペットのお墓。一見、犬の置物に見えますが、彫刻内部に亡きペットの遺骨や遺髪を納めることができるそうです。また、お墓以外にも想い出を残す石に人気が集まっているといいます。「石にレーザー彫刻した家に置ける小さなものもあるんですよ」
#chapter3
お墓を建てたあと石材店とのおつきあいは薄くなりがちです。「お墓は何十年、何百年とあり続けるものです。ですから、祖父の代からおつきあいいただいてるお客さまも少なくありません。お墓は建ててからが本当のスタート。墓石は年月を重ねることで、ひび割れやシミが生じる場合がありますし、地震によって墓石が傾くことで、劣化が進行する場合もあります。気になる症状にあわせてメンテナンスやクリーニングをすることも大切。当店では、戒名の追加彫り、ペイント入れ直しや香炉交換なども行っていますよ」
ほか、お墓のリフォームや建て替え、墓じまいなど、日々お客さまそれぞれのご要望に応えている鈴木さん。リフォーム時には、足腰が弱くなってしまったお年寄りが、しゃがまずお参りができるよう工夫するなど、花立てひとつとっても気持ちよくお参りできるような配慮欠かしません。2017年には、お墓じまいの生前予約サービス「お墓のみとり」のサービスも開始し、将来に不安を抱える人のニーズにも応えています。
「自分が建てたお墓のその後は気になるものです。そのお墓にいつも花が生けられ、掃除して綺麗にされているのを見ると嬉しいもの。この仕事をしていて良かったと思う瞬間です。お墓は高ければいいというものではありません。お参りして、掃除して、手をあわせて、大事にしてもらえるように、お手伝いしていきたいです」
その表情からは、鈴木さんの静かな熱意と想いが伝わってきました。
(取材年月:2019年1月)
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豊富な知識でお客さまに寄り添うお墓ディレクター
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お墓ディレクター
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