足のトラブル解消するプロ
三宅紘平
Mybestpro Interview
足のトラブル解消するプロ
三宅紘平
#chapter1
爪の両端が内側に巻き込み、皮膚や軟部組織に食い込んで炎症を起こす巻き爪。手足の爪で見られる症状ですが、特に足の場合は、歩行に支障が出ることもあります。長年、悩まされている人も少なくありません。
そうした巻き爪に悩む人の相談に応じているのが、2019年11月、甲州市塩山下於曽に開業した「みやけ巻き爪矯正院」です。院長の三宅紘平さんは「巻き爪の人は痛みを我慢し、症状を悪化させがちです。丁寧に説明して、無理なく爪を整えていきます。巻き爪予防には一人一人のセルフケアが大切なので、改善後のアフターフォローも徹底して行っています」と説明します。
巻き爪については、遺伝的な要因をはじめ、サイズの合っていない靴、間違った靴の履き方、靴下やタイツによる圧迫、爪に負担がかかる過度のスポーツ、急激な体重増加など、原因はさまざま考えられています。三宅さんは「巻き爪の悩みを抱えているのは、女性が圧倒的に多い」と言い、パンプスやハイヒールといった足先を圧迫する靴を履くことも原因の一つになっているようです。
巻き爪には歩き方も大きく関わっています。「本来、足の指を使ってしっかり踏み込むように歩くことで、爪に均等に圧力がかかり爪は平らに伸びます。ところが、痛みのために、足の指を浮かせるように歩くと、ますます『巻き』は進んでしまいます。中には、小指側にばかり体重をかけて歩くために、そちら側の足裏に、たこがびっしりできてしまった人もいます」
#chapter2
巻き爪矯正にはいくつか手法がありますが、三宅さんはB/S SPANGE(ビーエス スパンゲ)といわれるドイツ発祥のケア方法を採用しています。幅数ミリの特殊なプラスチック製のスプリング板を、爪表面の左右に渡すように貼り付けます。「こんな細い板で矯正できるの?」と驚くほどですが、貼り付けたスプリング板が外側に跳ね上がろうとする力を利用して、爪を自然な形状に整えていきます。
装着時の痛みはほとんどなく、特殊な接着剤を使うので、日常生活をいつも通りに送っても板が取れることはありません。1~2カ月に1度通院してスプリング板を貼り換え、軽度な人では3カ月ほどで改善し、痛みも軽減するそうです。ただし、爪が生え替わるのには約6カ月かかるため、その間、同院では通院を勧めています。
矯正に訪れた人に対して、三宅さんは爪の切り方も丁寧に指導しています。「爪の角を斜めに切り込んでしまう人が多いのですが、そうすると切った端の皮膚が盛り上がり、爪が巻きやすくなります。正しい整え方は、爪の先を横に真っすぐカットする切り方です。爪の長さを指の長さと同じくらいに切ることで、深爪を防ぎ、爪に均等に圧力が掛かるようにします」と説明。爪の端を切り過ぎても、残し過ぎても巻き爪の原因になってしまう難しさがあり、「高齢の方々は、どうしても適当に切ってしまう人が多いようです。一度良くなっても、正しく切るようにしないと、再び悪化して同じことの繰り返しになるので、爪の切り方は本当に大切です」と注意を促します。
#chapter3
三宅さんは学生時代、柔道部に所属。当時、整骨院に世話になった経験から、体の不調を回復させる仕事に興味を抱き、柔道整復師と鍼灸師の資格を取得しました。整形外科や整骨院に勤務してみると、巻き爪など足のトラブルを訴える人が多く、また、その割に、トラブルを解消する所が少ないことを実感しました。東京で開催されるセミナーに参加するなどしてフットケアについて学び、昨年、巻き爪専門の同院を開業しました。
穏やかな口調でカウンセリングを行い、靴の選び方や日ごろの手入れの注意点など丁寧に説明する三宅さん。「痛いからといって足をかばうと、膝や腰が痛くなることがあります。足の健康は全身の健康につながるので、柔道整復師としての資格も生かしながら、トータルにサポートしていきます」と自身の強みを語ります。
「正しい爪の切り方一つ見ても、知らない人が少なくありません。自分自身で予防や対処できることもあるので、今後は、私が知っている情報を広く知っていただく場も設けられたらいいと考えています。早めに対応することで回復も早いので、気軽に相談に来てください」と笑顔で話します。
(取材年月:2020年9月)
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足のトラブル解消するプロ
三宅紘平プロ
フットケアセラピスト
みやけ巻き爪矯正院
丁寧で分かりやすい説明を心掛けて施術しています。現状から悩み解決に至るまでのプランを提示させていただき、一人一人に合った施術で、不安なく、日々の生活を充実したものにするお手伝いをします。
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