幅広い要望に対応する物流のプロ
早川禮史
Mybestpro Interview
幅広い要望に対応する物流のプロ
早川禮史
#chapter1
周囲に桃やブドウの果樹園が広がる笛吹市一宮町新巻。そんな緑豊かな環境にある早川運輸は、1975年創業の運送会社です。食料品などの一般貨物から精密機械まで、温度管理の必要のないさまざまな荷物に対応。山梨を中心に、主に関東、中部、東海地方へと、経験に裏打ちされた高品質の輸送業務を行っています。
同社は、屋根がなくクレーンなどでの積み下ろし作業に適した平ボディ、箱形の荷台で防水・防犯などバンの機能を保ちながら、車両の側面と後ろから商品の積み下ろしができるウイング車、さらに車両後部に商品を積み降ろしする昇降装置を備えたウイングゲート車など、さまざまなタイプの車両34台を所有しています。専務取締役の早川禮史さん(43)は「それぞれの荷物に合わせた幅広い車種のトラックを用意しています。企業や事業者のニーズに合った物流サービスを提供できると考えています」と胸を張ります。
一般的な引っ越しや宅配業務は行っていませんが、「大きい荷物で、宅配では運べそうもない」といった個人の配送に関する困り事にも対応しています。通常の仕事のルート上にあって、積み荷に余裕があれば、個人の荷物を扱うケースもあります。今までも山梨へのサイクリング途中で壊れてしまった自転車を、都内へ運んだこともあるそう。早川さんは「相談していただければ最適な解決策を提案します。当社で対応できなくても、ネットワークを通じて他業者の紹介もしています。お気軽にお問い合わせください」と、はつらつと語ります。
#chapter2
社会が大きく変化する中で、運送業界も変革期に入っています。そうした情勢から、同社は運輸業務だけでなくトラックのメンテナンスにも目を向け、2018年4月からはⅮPマフラー(PM物質除去装置)の洗浄を始めました。車両のマフラー内のフィルターに堆積した有害物質を洗い流す作業で、詰まったままだと燃費が悪くなったり、走行に支障が出たりします。安心・安全な運搬業務には欠かせないメンテナンスだけに、「トラックメーカーからも問い合わせをいただいています。走行途中でトラックが止まってしまったという突然の依頼が多く、素早い対応を心掛けています」(早川さん)
早川さんは県内の食品製造会社で2年間勤務した後、2001年に父・孝雄さんが社長を務める同社に就職しました。初めの7年間はトラックドライバーとして各地に荷物を配送。「小さい頃から、父が運転するトラックの助手席に乗って、いろいろな所に連れて行ってもらいました。当時の思い出は楽しいものばかりで、自分も将来は父の後を継ごうと思いました。しかし、実際に入社してみると、大変な仕事だと実感しました」としみじみ。そんな中でも、行く先々で人と関わり、いろいろな情報を得られるのは有意義で、楽しいといいます。
#chapter3
「預かった荷物は、お客さまの思いが形になったもの」と受け止め、「お預かりした状態そのままに、先方にお届けする」ことを常に心掛けています。
専務取締役という立場になり、社員との関わりも大切にしています。「外に出る仕事なので、社員同士が顔を合わせる機会が限られます。そこで年に数回、ときには家族ぐるみで参加するイベントなどを主催し、触れ合いの場にしています」。
さらに、30人すべての社員が登場するPV(プロモーションビデオ)を制作。同社のホームページに掲載したところ、「撮影当初はみんな恥ずかしそうでしたが、仕上がったビデオを見たら喜んでくれて、社員一人一人の励みにもなっているようです」とうれしそう。
「社員の平均年齢が50歳代といわれる業界の中で、当社の社員は平均46歳。幅広い年齢層の社員が頑張ってくれています」と早川さん。業界の活性化を念頭に、「他県では実践例がありますが、小・中学生のキャリア教育の一環として、子どもたちがトラックに触れたり、実際に仕事を体験したりする機会を設け、業界への関心を高められたら」という構想も練っています。
終始穏やかな語り口の早川さんですが、「中央自動車道や圏央道に加えて中部横断道が全線開通すると、山梨と周辺地域とのアクセスが向上し、山梨が首都圏のハブの役割を担うようになるでしょう。物流が一層活発になったときに、皆さまのお役に立っていきたいと思います」と、力強く語ります。
(取材年月:2020年9月)
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Profile
幅広い要望に対応する物流のプロ
早川禮史プロ
運送業
有限会社早川運輸
㈲早川運輸では創業以来、会社の規模や業種を問わず、幅広く要望に対応しております。お客さまにご満足いただけるよう、長年培ってきた技術や知識、独自のネットワークを生かしたご提案をさせていただきます。
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