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マイホームの購入から要件が難しい土地建物の売却まで、顧客目線で細やかに対応

顧客に寄り添う姿勢で提案を行う不動産売買のプロ

長沼智加

長沼智加 ながぬまともか
長沼智加 ながぬまともか

#chapter1

「もし、自分が住宅を買うとしたらどう提案してほしいか」を考えて行う購入サポート

 わが家を手に入れるのは夢ではあるものの、勇気がいります。迷ったり、悩んだりした時に気軽に相談などができる相手がいたら心強いですよね。「Futur(フチュール)」の代表・長沼智加さんは、「誰に聞けばいいのかわからない」「何を基準に判断すればいいの?」といった疑問に細やかにこたえる不動産会社を目指しています。

 特に得意としているのは女性目線のアドバイスです。「マイホーム購入で弊社にいらっしゃるご家族は、女性が自宅にいる時間が長く、家事や育児を担うケースがほとんどです。家事動線に配慮した間取りの住宅や、保育園・習い事などの送迎に負担の少ない土地をご案内するようにしています。主婦でもある私のご提案が、お客さまの役に立てばうれしいですね」

 相手の立場になって考える姿勢は物件選びから終始一貫しています。顧客には「契約から引き渡しまでの段取りがスムーズ」と喜ばれるほか、「ローン返済や税金控除の話も丁寧」と好評を得ているそうです。

 「住宅は大きな買い物です。自分がもし買うとしたら、購入から入居までの流れやお金のことなどをはっきりさせてから決断すると思います。お客さまの不安をやわらげるためにも、情報共有とわかりやすい説明を心がけています」

 以前、仲介をしたある土地は建築基準法の要件を満たしておらず、家を建てるためには周囲の約20世帯から通行許可を取る必要がありました。一軒一軒あいさつに出向き、何とか着工にこぎつけました。長沼さんの「お客さまのために」という強い意志が伝わるエピソードの一つです。

#chapter2

接客業で身に付けた観察力と宅建の資格・経験を生かし地元で開業

 配慮の行き届いたサポートが顧客や関係業者の信頼を生み、紹介で新規来店につながることもよくあるという長沼さん。

 不動産の仕事をする前は飲食店のスタッフをはじめ、ジュエリーや化粧品の販売員などさまざまな職に就いたそうです。接客業に携わる中で、状況を読み取る観察力や臨機応変に振る舞う対応力が身に付いたと言います。

 現在の道へとかじを切ったのは、アパート経営に関心を持ったため。会社員と異なり、時間の融通が利くことに魅力を感じたからです。物件オーナーになるための勉強として宅地建物取引士の資格を取り、ハウスメーカーに入社。その後、不動産会社に転職しました。

 「宅建の有資格者として経験を積むため、主に不動産売買の仲介を行う会社に移りました。また、私が勤めていたハウスメーカーは土日も忙しかったので、将来、出産したら不動産会社のほうが産後復帰しやすいだろうとの考えもありました」

 不動産会社の社員として働くうちに、女性のライフスタイルの変化に合った働き方を考え、ワーキングママとして自らの時間を調整できる独立という生き方が合っていると気づき、2019年にFuturを立ち上げました。

 一時期は東京で過ごしていた長沼さんですが、同社は地元である甲府市で開業しました。「自分がよく知っている地域であれば、お客さまのご希望にかなう土地や建物を探し、良し悪しを見極めることができます。駅から近い、通勤・通学に便利、近隣の商業施設が充実、自然が豊かなど、多彩な物件をそろえています」

長沼智加 ながぬまともか

#chapter3

複雑な事情が絡むことがある住宅の売買。何でも話せる相談相手でありたい

 長沼さんは購入希望者への仲介だけでなく、売却業務にも力を入れています。中でも多いのが相続物件です。

 「例えば、東京在住の方が山梨の実家を受け継いでも、手入れを続けるのは大変でしょう。夏場などは雑草が生い茂り、近所の方から市役所を経由して所有者に苦情が入って対応を迫られることがあります。近年問題になっている空き家も同様です。常に、『お客さまの困りごとを解決する』という気持ちで取り組んでいます」

 時には、現行法上では建築ができないため売却が難しい場合もあります。そのようなケースでも、長沼さんは価格の見直しや自社での買い取り、他社との連携など手を尽くします。

 また、離婚をきっかけに家を売る際は、住宅ローンの残額が足かせになることもあります。焦って手放して資金不足に陥らないよう一時的に賃貸に出し、長沼さんが物件管理を行うなど手厚くサポートします。

 事務所は、親子で来店できるようにと、キッズコーナーを作りました。不動産会社という堅いイメージではなく誰でもフランクに立ち寄りやすいお店にするため、内装はインテリアコーディネーターと一緒にDIYを行いました。「住宅の売買に関する打ち合わせでは、お金や家族関係など込み入った事情までお伺いすることがあります。どのような内容でも重苦しくならないよう、アットホームな雰囲気づくりをしています。お客さまにとって、何でも話せる相談相手でありたいですから」と長沼さん。マイホームや宅地といった顧客の大切な資産を適切に活用し、「明るい未来を創造していきたい」と笑顔で語ってくれました。

(取材年月:2021年10月)

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長沼智加

顧客に寄り添う姿勢で提案を行う不動産売買のプロ

長沼智加プロ

宅地建物取引士

株式会社Futur(フチュール)

家事動線や子供の送迎など、主婦(主夫)目線の物件提案、購入後の給付金申請手続きなど 総合的かつ迅速できめ細かいアドバイス。相続や離婚などにより一筋縄ではいかない売却も工夫を凝らしてサポート。

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