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地方都市が育んだ次世代のエンターテイメントを発掘、さまざまな表現スタイルで発信

地方都市が育んだ次世代のエンターテイメントを発信するプロ

長沼大介

長沼さん正面

#chapter1

設備の整ったスタジオを拠点に、個性的なパフォーマーやクリエイターを輩出

 山梨市内を横断する国道411号線沿いにある音楽映像スタジオ「STUDIO Fuzzy ROOM」。
 木製エントランスからは、数多くの機材や照明、カメラが整然と並び、イベント会場としても利用できるフロアが見えます。
 スクリーンやグリーンバックの壁伝いに進んだ先にあるのが、総合エンターテイメントプロダクション「AWARS PRO」の事務所です。

 代表の長沼大介さんは、山梨から世界へ向けて、次世代のエンターテイメントを発信するアーティストやクリエイターを応援。所属タレントのメディアへのアプローチだけでなく、個人や企業からの幅広いニーズにも対応し、広告映像の制作をはじめWEB配信、イベントの企画・運営などを手掛けています。

 「在籍するのは地元の応援ソングを歌うシンガーソングライターやフローリストミュージシャン、マルチに活動するモデルといったアーティスト。書道パフォーマーや小学生スノーボーダーといった個性豊かなキャラクターも活躍中です」

 長沼さんは各地のイベント会場にも足を運び、新しい才能の発掘にも取り組みます。

 配信スタジオの運営も手掛け、本格的なストリーミング配信や番組制作も可能なプロ仕様の機材を取り揃えています。スタジオは1時間単位でレンタルが可能で、カメラマンやエンジニアによる技術的なサポートを受けることもできます。

 「こだわりの演出がしたいという人には、機材のみのレンタルもOK。さまざまな配信プラットフォームへのアプローチができます」 

#chapter2

未知の世界に挑戦する人が肩の力を抜いて、のびのびと活動できるスタンス

 長沼さんは20代の頃、友人に誘われるまま音楽活動に参加。東京と山梨を拠点にする芸能事務所に籍を置いて、アーティストとしてライブ活動をしていたこともあるそうです。

 「音楽活動に特別な思い入れはなかったのですが、刺激的な業界ではありました。その中でも特に、タレントを送り出すシステムや戦略の方に強く興味をひかれました」と当時を振り返ります。

 2年ほどで地元に戻り、運送業や飲食業に従事しながら、サイドビジネスとして自らイベントの企画・運営に挑戦。

 経済的基盤はしっかり確保しながらも「催事会場の設営に必要な知識を得たい」と、一時建築業界に身を置くなど、ほぼ独学で人材プロデュースのための“修業”を続けてきました。

 その後、自治体をはじめ企業や団体が主催するイベントに関わる機会を着実に増やしていき、運営サイドとの連携も数多く経験。「サポートしたい」と思える人材とも出会い、独立を果たします。

 「現在在籍しているのは、本人からのアプローチで知り合うことになったアーティストがほとんど。決め手は、地元中心の活動スタイルであったことと、“面談の際の長沼さんのマイルドな印象”に緊張が和らいだからと聞いています」

 「私の場合に限ってですが、アーティストとは名ばかりで、レッスン料の名目のもと、ほぼ自腹で音楽活動をしていたようなものだったんですよ」と告白。
現在でも未知の世界への不信感は根強く、地方の実力ある若者の挑戦をためらわせている一因ではないかと長沼さんは危惧しているそうです。
 「私なりの向き合い方で、少しでも肩の力を抜いてもらえるとうれしいですね」

#chapter3

豊かな感性を育んできた地方都市から、独創的なアイデアで配信

 富士山を仰ぎ、雄大な自然に囲まれて、独自の文化や豊かな感性を育んできた山梨。
 長沼さんの元には、充実したスタジオ設備と、この地が持つ特別なパワーを求めて、県外から訪れる人も多いとか。

 長沼さんは「現代は、さまざまな配信プラットフォームを通して、多様な活躍の場があります。どこにいても誰にでも自分を表現するチャンスがあるのです」と話し、地元に軸足を置いて挑戦しようとする若者のサポートに力を入れています。

 2023年夏には、本栖湖の花火大会と連動した書道パフォーマンスを生配信するなど、地域の行事やイベントと連動した企画も開催。県内外の観客を魅了しました。

 「現在の所属アーティスト以外にも、愛着あるこの地で暮らしながら、優れた才能や他にはない魅力を秘めている若者はたくさんいるはずです。彼らがのびのびと力を試し、輝きを見せる場を提供することで地元を盛り上げ、世界を目指して大きく羽ばたいていくのを応援したいですね」

 自身の現在を、「幸運な巡り合わせと偶然の出合いに恵まれて、ここまで来ただけなんですよ」と語る長沼さんですが、控えめな言葉とは裏腹に、「ゼロから1をつくる」という力強いキャッチフレーズを掲げています。

 「考え方が柔軟である」などを表す“ファジー”そのもののスタジオから発信するのは、独創的なアイデア。念入りな調整と、静かな情熱で若者たちの夢を応援しています。

(取材年月:2023年9月)

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長沼大介

地方都市が育んだ次世代のエンターテイメントを発信するプロ

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総合エンターテイメントプロダクションAWARS PRO

本格的な設備を取り揃えたスタジオを拠点に、独自の風土を持つ山梨ならではの可能性を秘めた次世代クリエイターやアーティストを発掘、プロデュース。さまざまな配信プラットフォームへの発信をサポートする。

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