離れて暮らす家族を見守る
皆さんが高校生のころ、将来はどんな職業に就こうと思っていましたか?
1月下旬に、私どもの職員が参加した「高校生と若手介護職員の座談会」が行われました。高校の先生と生徒さん、そして最近まで学生だった若い職員とのやりとりは新鮮そのもので、座談会に参加させていただいた私も高校生の一人ひとりの言葉に感銘しました。
皆さんは介護について考えたことはありますか?
最近ですと、安倍内閣で「介護離職」という言葉が世に広まり、その後は「老後費用で2,000万円の貯えが必要」など、ちょっと世間を騒がすようなこともありました。
「介護離職」は「介護をするためにやむをえず現在の仕事から離職せざるを得ない状況」を指しますが、これは企業努力や国の支援策などで少しずつ離職せずとも介護できる環境が整いつつあります。
ですが、介護問題はそれだけではありません。
今、介護を職業とすることを辞めてしまう離職、そして介護職が選択肢にない若者の増加は大きな問題です。様々な産業で働く方々が安心して仕事を続けていくためには、介護サービスを利用することは非常に重要です。しかし、介護施設があっても介護をする職員が圧倒的に不足する今、このバランスが崩れつつあります。
その要因には複雑なものがありますが、やはり日常生活の中で見聞きする介護に対する情報が大きく左右するのかもしれません。
私たち福祉人は、学びの場である学校にだけ頼るのではなく、地域社会の中で小学生~高校生の学び盛りの子供たちに介護の魅力を知ってもらえるように努力しています。そして将来の職業選択の1つに「介護」があってほしいと切に願っています。
そして、今回参加された高校生たちのように、清々しい言葉を笑顔で話してくれる、そんな若者がもっとたくさん増える事を期待しています。
今回の座談会の模様は、NPO法人エール・フォーユーのホームページにも掲載しているようなので、ぜひ皆さんも見てください!
やまがた介護応援団