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武田和博

「伝統」と「遊び心」を融合させる庭づくりと外構のプロ

武田和博(たけだかずひろ) / 1級造園施工管理技士

株式会社 武田園芸

コラム

祝 神町小学校完成

2021年2月28日 公開 / 2021年12月22日更新

コラムカテゴリ:住宅・建物

 


当社で植栽工事と相撲場建設を
プレゼンさせていただいた神町小学校が完成致しました。
正面入口はこのようになっております。



白御影の間知石をサークル状に2段積んだ円形花壇。
天端は平らにならしているので
子供達が座れるサークルベンチにもなります。

シンボルツリーにはとにかく珍しい樹木を提案して欲しいと
依頼されましたので『ヒトツバタゴ』別名『ナンジャモンジャノキ』を植えました。
5~6月頃に細長い花びらの花を咲かせ、
花言葉の【清廉】通り、清楚な雰囲気を醸し出してくれる事でしょう。
 


多目的ホールの前には『シモツケ』を植栽しました。
日本原産の落葉低木で、こちらも5~6月位に
赤紫色の小さな花が集まった花序になって咲き、見る人を楽しませてくれます。



この広い学校の管理をたった一人の技能士さんで全てを担当しなくてはなりません。
なので出来るだけ管理の楽な地被植物を植えました。

手前にあるのは斑入りの『フイリヤブラン』という多年草の常緑種で
ほぼ1年中同じ草姿を保ち、性質が強く、丈夫で手のかからない植物です。
花の少ない9~10月頃に濃青紫~藤色の花を咲かせてくれます。




奥に広がるりんご畑が映えるように3本の『ヤマボウシ』の株立を植えました。

地被植物には『クリーピングタイム』という観賞用のハーブを植えました。
ほふく性で広がるように成長するので庭のグランドカバーとしても人気の植物です。
花言葉は【勇気】と【活動力】まさにこれから成長し
巣立っていく子供達にぴったりです。



遊具の奥の外周には『ソメイヨシノ』と『ハナノキ』を交互に植えました。

ソメイヨシノは文字通り、定番の催し事の演出に欠かせない存在です。

ハナノキは春の芽出し前に木全体が赤く見えるほど
たくさんの花を付ける為、その名が付けられました。
また秋の黄葉も絶品です。

どちらも運動会等で父兄が休む場所の緑陰木として役立ってくれる事でしょう。



中庭には全面に野芝が張ってあります。

来春の養生期間が過ぎれば、
ここで遊びに夢中になっている子供達の姿が目に浮かびます。




山形県の大抵の小学校には相撲場があります。
山形県民にとっては当たり前の事なのですが
他県の方にはかなり珍しく映るみたいです。

この相撲場は外注して建てたのですが
施工計画書や施工図の書き方が分からず、かなり勉強になりました。

材料は全て山形県産の杉材で作り、
神社仏閣のような見事な屋根に仕上がっていました。

土俵の大きさは何だか小さく感じますが
『わんぱく相撲』から『大相撲』まで全て同じ大きさで行われます。
 


天井はもっとも格式の高い天井様式と言われる
『格天井(ごうてんじょう)』になっており
有名なお寺や神社、お城の天井によく使われているものです。
(二条城二の丸御殿や日光東照宮外陣などにも使われています。)

 
この新しくできた神町小学校では
令和3年の3学期から今の6年生が3ヶ月だけ入学して
卒業するように工期設定されていました。

その為、建築・電気設備・外構といった全ての工期が
同じ11月30日に設定された異例中の異例の工事でした。

当社では実際には6月から始めて10月末には
高木植栽以外の全ての工事が完了していたので
振り返ってみれば良く工程調整が出来たものだと我ながら感心しています。
機会があれば是非足を運んで見に来て下さい。

この記事を書いたプロ

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