掃除を通し「感動」と「満足」をお届けします（2/3）

頑固な汚れを落とし、「汚れの悪循環」を断つ

　佐藤さんが経営する「おそうじ本舗　山形南店」は、住宅やオフィス、商業施設など、さまざまな場所の清掃を扱っています。中でも、最近特に依頼が多いのが「エアコン」と「キッチンの換気扇」。住まいの環境を快適に保つために欠かせない機器ですが、細部まできれいにすることは一般の人にとって難しいため、プロならではの技が光るところです。
　エアコンの場合、空気を取り入れて冷やす「冷却フィン」や、風を送るファンの部分に細かいほこりがたまると、においやカビの原因になる上、冷房の効率も下がってしまいます。
　一般的な壁掛け型エアコンを清掃する場合、まずは外側のカバーを全部外します。フィンの部分を露出させた上で、奥の方まで洗浄液を高圧で吹き掛け、汚れを落としていきます。周囲の壁や家具を汚したりしないよう、また、水を嫌う電気機器がぬれないよう、注意を払いながら作業を進めていきます。「スプレー式の洗浄液もありますが、それでは汚れが落ちきらない場合がほとんど。『プロのおそうじ』によって、エアコンの空気がきれいになるだけでなく、節電や、機器の寿命が長くなるなど、多くのメリットがあるのです」とのこと。
　キッチンの換気扇。こびりついた頑固な油汚れはちょっとやそっとでは落ちず、無理に落とそうとして機器を壊してしまうこともあるとか。こうした場合もプロならば、特殊な機材と専用の洗剤を使って、きれいに落としてくれます。換気扇が本来の性能が発揮できないと、さまざまな汚れを誘発してしまいます。料理の際に出た油の細かい粒子が部屋中に飛び散り、壁について変色したり、床のワックスをはがしてしまったり。汚れによって機器の機能が落ち、それが新たな汚れを生んでしまう。そんな悪循環に陥ってしまうのだそうです。
　もちろん佐藤さんなら、壁や床の汚れにも的確に対処してくれます。まだら模様のようになった床の清掃を頼まれたときのこと。表面の汚れをはがし、ワックスを塗り直したところ、新品のような輝きを取り戻し、依頼主から「こんなにきれいになって驚いた。ありがとう」と感謝の言葉をいただいたとのこと。こうした言葉が、佐藤さんの精力的な仕事ぶりのエネルギーになっています。