酒田市・鶴岡市でよくある質問【Q&A⑧】暖かい家はUa値が小さい値であれば手に入るの??
暖かい家に住みたい!建替や新築を考えて、注文住宅業者選びは?
住宅展示場や内覧会場に足を運び、モデルハウスを見学すると、家具や調度品の豪華さや、見た目の良さに目を奪われてしまいます。
これが求めていた「私達のライフスタイルだ」と勘違い(本気?)をして、暖かい家を作る注文住宅選びで、本来チェックしなければいけない暖かい家を創る為の躯体性能ついて、ついつい忘れてはいないでしょうか?
暖かい注文住宅を作る為に、一番大事な条件は「躯体性能」を高性能にする事なのです。
冬暖かい注文住宅の条件!第一のポイント「躯体性能>断熱材」
暖かい家を創る為の第一条件は、断熱材です。
建物の躯体(床、壁:外壁面の4面、天井又は屋根の6面体)の断熱材を高性能にしなければ、暖かい家を創る事は出来ません。
何故なら、暖められた室内空気は、温度の高い室内から、低い外気の方に6面体を通じて(隙間も含む)、流れようとします。
その暖かくなった熱を外に熱を逃がさないで、暖かい家にしておく役割を断熱材が担っているのです。
断熱材には繊維系(グラスウール、セルローズファイバー、ロックウール等)と発泡プラスチック系(硬質ウレタンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム等)、最近は真空系も出てきております。
それぞれ、一長一短はありますが、その特徴については後日述べさせて頂きます。
色々ある断熱材で、どの断熱材が暖かい家の注文住宅を創る為に、良いのかを判断しなければなりません。
良し悪しを判断する計算式を次に示したいと思います。
熱抵抗値(m²k/W)=断熱材の厚さ(m)÷熱伝導率(W/m・k)
上記の式から、熱伝導率(W/m・k)の小さい断熱材を厚く(m)、床、壁、天井に入れれば、熱が逃げ難くなり、熱抵抗値(断熱抵抗値)が大きくなり、躯体性能を上げて暖かい家にする事が出来る訳です。
注1:熱伝導率表は下記をクリックして参考にして下さい。
https://www.afgc.co.jp/knowledge/2017/04/14/25
冬暖かい注文住宅の条件!第二のポイント「躯体性能>開口部」
暖かい注文住宅の条件!第二のポイントは、建物躯体の壁をくり抜いている開口部を高性能化する必要があります。
開口部には建具(玄関ドア、勝手口ドア、窓サッシ等)が取り付けられており、この建具を高性能な熱の逃げ難い建具にして、断熱材と同様に、暖かい家の室内空気が,冷えた外気の方へ、建具(気密も含む)を通して、逃げ難くする役割をしているのです。
建具の種別は、材質(プラスチック製、木製、金属製、複合材料製、金属製熱遮断構造等)のほか、一重構造か二重(三重)構造、ガラスの種類は、トリプルガラス、複層ガラス、単板ガラスの種別のほか、複層ガラスの場合は、空気層の厚さ及び普通ガラスか低放射ガラスの別についても使用材によって、アルミ、樹脂、アルミ樹脂、木製等の種類があります。
その性能は熱貫流率U値(W/m²・k)で表示し、値が小さいほど熱を逃がし難い建具である事が判ります。
参考までに三協アルミの熱貫流率表をご覧下さい。
https://alumi.st-grp.co.jp/sumai/shouene/pdf/mokuzo_1.pdf
暖かい注文住宅の条件!第三のポイント「躯体性能>気密」
暖かい注文住宅の条件!第三のポイントは建物躯体の気密のレベルです。
千葉工大の小峯裕己教授が20数年前に発表した論文によると、庄内のように風の強い地域でも、住宅の気密レベルが0.7cm²/m²(C値)以下であれば隙間風等の影響が少ないと言う事が判明しました。
気密レベルの低い家は、暖かい家にする為に、幾ら温度を上げて、暖房器を稼働しても、暖められた暖気が隙間から逃げてしまいます。
又、断熱材や建具(玄関サッシや窓サッシ等)を高性能にし、暖かい家なったと思い、暖房をフル回転させれば、暖かい家になるだろうと考えても、隙間だらけであれば、寒い家になってしまうのです。
気密レベルを良くする事も、暖かい家の注文住宅を手に入れる、大事な条件の一つなのです。
一棟毎に気密測定を行い、気密のレベルを提示してくれる業者を選択し、暖かい家で快適な生活を送ってみては如何でしょうか?
又、地震や台風によって、建物は多かれ少なかれ揺れますので、経年変化と共に隙間が発生する事はご承知の通りです。その為に、事前に対策を立て、予防する事が大事なのです。
従って、施工ノウハウの積み重ねと施工力も大事なポイントの一つになります。
真に暖かい家の注文住宅を手に入れたいと思いませんか?
冬暖かい注文住宅の条件!第四のポイント「躯体性能>換気」
暖かい注文住宅の条件!第四のポイントは換気システムです。
第三のポイントで説明したように、気密レベルが相当高く、隙間相当面積(C値=cm²/m)が、0.7cm²/m²以下であれば、計画的に新鮮空気を室内に供給し、汚れた空気を排出する為の換気システムが必要になります。
換気システムの種類については、前にも別のコラム欄で述べさせて頂いておりますので、割愛させて頂きます。
どの換気システムが良いかと問われれば、気密レベルにもよりますが、漏気量の少ない第三種換気システムをお勧め致します。
イニシャルコスト、ランニングコスト共、第一種換気システムより安いですし、メンテナンスも容易に出来ます。
又、一番大事な換気量は、測定しても、設計通りの風量になっております。
更に、換気過多になりますと、換気回数は上がり、外部の新鮮空気は、入っては来ますが、寒くなりますのでご注意ください。
逆に、換気過小になりますと、室内の汚れた空気が、計画通りに排出されません。
従って、室内空気が淀み、臭いがあちらこちらでするようになり、不快に思うようになります。
これも注意が必要です。
暖かい注文住宅の条件!第五のポイント「躯体性能>暖房機器」
冬暖かい注文住宅の条件!第五のポイントは暖冷房機器です。
建物の躯体性能を高性能化したので有れば、どのような暖房機器でも暖かい家を手に入れる事は出来ます。
躯体性能の高性能化で、暖かい家にする場合でも、少ないエネルギーで全館暖かい家になります。
但し、一点注意しなければならない事は、今迄の夏を旨とした隙間だらけの住宅ならいざ知らず、気密レベルが高く、省エネで暖かい家になった住宅では、特に室内に於いての燃焼系暖房器(ファンヒーター等)は、CO2を排出しますので、使用厳禁です。
又灯油の燃焼分だけ、水蒸気が発生し、結露の原因になります。
これも注意が必要です。
さて、暖房機器の選択には、暖気が身体に直接当たらないものだとか、省エネであるとか、安全であるとか、等の条件があると思います。
これらの中から、最近では、床暖房、パネルヒーター、エアコン、等が有りますが、皆様方個々人の経済的な面、好き嫌いを含めた相性等を考えて選択されては如何でしょうか?
まとめ
如何でしたでしょうか?
暖かい家の注文住宅の条件!躯体性能編、5つのポイントが有りました。
1.断熱材を熱伝導率の小さい値のものを厚く入れますと、躯体(6面体)から熱が逃げ難くなり、暖かい 家を手に入れる事が出来ます。
2.開口部(玄関サッシ、窓サッシ)は色々種類がありますが、最近では樹脂サッシでトリプルガラスが 主流になりつつあります。更に性能に良い木製のトリプルガラスの時代もやがて来るのではと思って おります。
3.暖かい家の注文住宅を手に入れる3番目は気密レベルを良くして、最低でもC値(隙間相当面積)0. 7cm²/m²以下にする事です。
大事な事は、一棟毎に気密測定を実施し、その結果をお客様に,ご提示してくれる業者を選ぶ事です。
4.換気システムも暖かい注文住宅を手に入れるには大事な要件です。
第三種換気システムがお勧めです。
5.暖房機器は,暖かい注文住宅を手に入れたいあなたには、大事なポイントです。
経済性、好き嫌いを含めた相性等を考慮して選択して頂ければ、上記4つのポイントをしっかり守った 住宅であれば、どんな機器を選んでも暖房機器で失敗したとはならないはずです。
一つ付け加えさせて頂ければ、最近ペレットストーブの良さも注目を集めています。
以上、長文になりましたが、ご理解頂けましたでしょうか?
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