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煙突掃除とストーブメンテナンスの重要性

松島紀夫

松島紀夫

テーマ:薪ストーブ

こんにちは。
カローレストーブです。

12月も中旬となり、薪ストーブの使用を始められ方も多いと思いますが、煙突掃除とストーブ本体のメンテナンスを行い、安全な状態を確保されましたでしょうか?

安全な状態とは、
「危険が排除されている。または、制御されている」状態を言います。

煙突内に付着した煤は、発火温度に達すると引火し火災となる可燃物です。




煙突内に付着した煤を除去しなければ、火災を起こす可能性が高くなり、安全な状態だとは言えません。


木質燃料の薪を燃焼する薪ストーブでは、1シーズン使用するだけでも必ず煤が付着しています。

1シーズン薪ストーブを使用した煙突内の写真

煤があまり付着していないように見えますが...



丼6杯程の煤が出てきました。
(注:煙突真っ直ぐ、しっかり乾いた薪を使用されています)

富山県では、誰が言い出したのか、
「煙突掃除なんて5年、10年必要ない」
「煙突がまっすぐなら煙突掃除は必要ない」
と言う、間違った認識をさえているユーザーさんがとても多く、危惧しています。

煙突掃除を行い煤を除去するだけで、火災のリスクを軽減できるうえに、排気がスムーズになる事で、燃焼空気を取り込みやすくなり、快適な燃焼を得る事ができ、暖かさをより得やすくなります。

道路を思い浮かべて下さい。
綺麗なアスファルト舗装をされた道と、凸凹で舗装されていない砂利道ではどちらがスムーズに車を走らせる事ができるでしょか?
綺麗なアスファルト舗装をされた道がスムーズに走れますよね?

煙突掃除を行い煤を除去する事は、綺麗なアスファルト舗装をされた道を走るのと一緒の事なんです。


次に、ストーブ本体に不良があるまま使用を続けると、過剰燃焼や異常な燃焼を起こし、火災を起こすリスクが高くなります。
特に、扉の気密性を高めるガスケットロープがなくなったまま使用されている方が多い様に思います。

ガスケットロープが全てないまま使用を続けていたストーブ


ストーブ内部が過剰燃焼で破損していました



「これくらい大丈夫だろう!」は大丈夫ではありません。

ガスケットロープがないと、本来流入するべき量を超える空気が入り、「過剰燃焼」を引き起こす原因となり、ストーブの破損や、煙突の破損に繋がります。

こんなにも頑丈そうなストーブや煙突が破損するの?と思うかもしれませんが、間違った認識のまま使用を続けると、簡単にストーブや煙突は破損します。

ストーブや煙突の破損だけで済めば良いですが、最悪の場合、火災を起こし大切な家や命までも奪う事に繋がります。

「自分は大丈夫」
「自分には関係ない」
「自分の身には起きない」
と思っている方が非常に危険です。

薪ストーブを安全に使用するために、必ず煙突掃除とストーブ本体のメンテナンスを実施しましょう。

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松島紀夫
専門家

松島紀夫(住宅設備の施工管理)

株式会社カローレストーブ

幼い頃から火が生活の中にあり、薪ストーブのある暮らしを自ら実践する薪ストーブのプロ。ユーザーの目線に立ちながら不安や悩みに寄り添い、設置から長期的なサポートまで一貫した対応が可能。

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