動物診療のプロ
沖田将人
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動物診療のプロ
沖田将人
#chapter1
病気は必ずしも日中に起こるとは限りません。それは動物も同じこと…。ペットを飼う人なら、愛するペットが苦しむ姿を見たら、たとえ日曜や祝日でも、病院に駆けつけたいと思うのではないでしょうか。また、犬や猫に対する診療においても、高度医療が進む中、CTスキャナなどワンランク上の診療を希望される飼い主様も多いのではないでしょうか。
イオンモール高岡そばにある「アレス動物医療センター」は、富山県で数少ない年中無休・CTスキャナ導入に対応している動物病院です。
院長の沖田将人さんは、北里大学獣医畜産学部を卒業。大阪にある動物病院勤務を経て2002年、イオンモール高岡1階で開業。設備拡充とサービス向上を図り、2011年、現在地に移転開院しました。
病院名のアレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」の意。動物たちの幸せにつながることなら、飼い主のあらゆる要望に応えたいという願いが込められており、年中無休、CTスキャナ導入、多種多様な動物診療(ウサギ、ハムスター、鳥類、爬虫類などにも対応)、外科手術を含め眼科・皮膚科などのあらゆる分野を網羅したオールマイティーかつ、ハイレベルな医療サービスを提供しています。
「富山における最寄りの2次診療病院(人間の大学病院にあたる高度医療病院)は岐阜大学。遠くて適切な治療を諦めざるを得なかったケースもあります。うちは地方病院ですから大学病院同等の高度医療は難しいけど、それに近いレベルの診療を提供したい。地域密着型のホームドクター(1次診療)と大学病院(2次診療)の中間的存在の1.5次医療を目指しています」
獣医は対象となる動物の種類、診療科ともに、極めて広範囲な医療技術が求められます。このため同院では外科手術、皮膚、歯、鳥類など専門分野の異なる獣医4人が常勤。担当医制を敷かず、全員でカルテを共有し、多面的、総合的に診断することで「見逃しのない診療」に取り組んでいます。4人体制なので、誰かが学会や研修で出張しても、他の3人でカバーできる強みもあります。
#chapter2
獣医学は日進月歩の世界。治療法や検査法も3年ほどで激変し、常に新しい技術や設備を導入していかなければならないのだそうです。10年ほど前の病状診断は血液検査とレントゲンが主流でしたが、最近は内視鏡検査とエコー検査が一般的。同院ではさらに精度の高い診断を目指し、昨年「16列マルチスライスCTスキャナー」を導入しました。
「動物は言葉が通じないし、我慢強いから時に原因特定が難しい場合があります。でもCTなら血液、レントゲン、エコーで分からなかった脳腫瘍や内臓腫瘍、椎間板ヘルニアなどが発見できます。今まで開腹手術をしなければ分からなかった病気も特定できる。早期発見、早期治療は飼い主さんの精神的、金銭的負担減にもつながります」
#chapter3
近年、主治医以外の医師の意見を求める「セカンドオピニオン」が注目を集めていますが、沖田院長は「ペットも人間同様、臨機応変にセカンドオピニオンを受けてほしい」とアドバイスしています。例えば普段はかかりつけの町医者に行くけど急病の時はアレスに行く、皮膚病が治らない時だけ別の専門医にかかってみるなど…。獣医は診療範囲が広いため、どの獣医にも得意不得意があるもの。だから、目的や病状に応じた選択肢があってもいいのだそうです。
「もっと気軽に電話で相談してほしいですね。“うちの犬はもう高齢だから”とか、“よく風邪をひくから”と自己判断しないで、プロの判断を仰いでください。私たち獣医は医療を提供するのが仕事ですが、サービス業でもあるのです。大好きなペットと1日でも長く一緒にいたいという飼い主の気持ちに少しでも応えていきたいのです」
年中無休、日曜も祝日も、万全の体制で受け入れてくれる動物病院。ペットと暮らす人にとって「何かあった時は…」と思える“お守り”のような存在です。
(取材年月:2012年6月)
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沖田将人プロ
獣医師
アレス動物医療センター
犬、猫の診療のほか、ウサギ、フェレット、ハムスターなどエキゾチックアニマルの診療にも力を入れております。
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