足・靴・歩行から美を追求する美脚マエストラ上野由理

足・靴・歩行から美を追求する美脚マエストラ

上野由理

あなたの脚、触りたくなるほど綺麗になる「ピアノウォーク」

　きれいなラインの脚、「わたしには縁がないわ」と思っている女性はいませんか。諦めることはありません。誰でもその人が持つ、最高に美しい脚線美を手に入れることができます。美脚マエストラの上野由理さんは、これまで5万人以上の女性に、「触りたくなるほど綺麗になる脚」を手に入れる歩き方、「ピアノウォーク」を伝えてきました。

　「美しい脚は、歩行で手に入れることができます。自分の歩き方に意識を向けて、正しい歩き方を身につければ、眠っていた『美脚の筋肉』を使うことができるのです」と上野さんは言います。多くの女性がダイエットやサイズダウンのためにウォーキングを取り入れていますが、効果を実感している人は少数かもしれません。「本来ですと歩いて動いているのですから、脚は細くなるはずです。ところが、みなさん『省エネ歩き』をされているのですね、つまり膝を曲げて歩いてしまう。すると、せっかく歩いてエクササイズしているメリットを脚全体、太ももまで伝えることができないのです」

　上野さんは、こうした脚の仕組みだけでなく、下半身全体の骨格や構造を研究してより体系立てて、わかりやすく歩き方を伝えています。「膝を曲げずに、脚の指を使って歩くと、骨盤の筋肉も連動して動きます。実はあまり知られていませんが、骨盤は筋肉の塊と言っても過言ではありません。この骨盤の筋肉を使うことで、代謝がアップし脚と下半身がスリムダウンしやすくなります。また、代謝アップに伴い、むくみも改善されていきます」

愛しいシューズを楽しみながら美脚をつくれるメソッド

　多くの女性が無意識にしているこの「省エネ歩き」、一体どのようなことが原因にあげられるのでしょう。「さまざまな要因がありますが、自分の足に合わない靴からくるストレスは大きな原因です。足はとてもデリケートで、ちょっとした変化にも左右されます。その変化をどこで調整しているかといえば、ふくらはぎです。ふくらはぎはとっても健気なんです。一生懸命脚全体や体のバランスを取ろうと頑張ってくれます。本来しなくていい頑張りがふくらはぎの太さにつながってしまいます」

　しかしそうは言っても、履きたいシューズを諦めるのは女性としてできないもの。「どんなことがあっても、好きなシューズを履きたいのが女性です。ですから、いかに好きなシューズを履きながら美脚でいられるかアドバイスしています。無意識に歩いている、そこにヒントがあります。脚に意識を向けて習慣を変えていく。そうするとふくらはぎがほぐれ、むくみや肩こりの改善にもなります」

　また、上野さんは履いて歩き方を意識するだけで無理なく「ピアノウォーク」で歩ける美脚メソッドと同名の美脚シューズ「ピアノウォーク」を企画・監修しています。「このピアノウォークはインソールやシューズの構造など、自然に脚の指を使って歩行できるように工夫されています」。大手通販会社などで販売されていて、シーンを問わずおしゃれに履ける美脚シューズとして好評を得ています。

女性が魅力的になれば、パートナーと愛が深まる

　上野さんが、これほどまでに女性の美脚に情熱を捧げるのには理由があります。第一子出産後、20キロ近く太ってしまった経験がありました。「子どもを抱え、エステに通うような余裕もありませんでした。なんとかして自分でダイエットしようと、家でできるウォーキングを始めました。ところが逆に脚が太くなってしまって。ある時、ピアニストの演奏を見ていて思ったのです。ピアニストは何時間も毎日練習しているのに、なぜ腕がすらっとしているのだろう、と。その時、指使いにカギがあるんじゃないかって閃きました」。そうして、自ら実証しながらいまのピアノウォークを確立していきました。

　女性の美を追求している上野さんには大きな理想があります。「世界中の女性を美脚にして差し上げるお手伝いをすることです。以前から女性が虐げられている国は平和から遠いことが気になっていました。女性が美しくなり、魅力的になれば、男性が喜んでくれます。そしてお互いもっと愛し合うことができます。また、女性が女性らしく輝いていれば同性からも憧れられ、周りの女性にも素敵な影響を与えることができます。女性が美しくなり自信を持って生きられる大きな力、それが美脚だと私は信じています」、こう語る上野さんは、ゆっくりと艶やかな口調でありながら、まっすぐな瞳をこちらに向けました。「美脚で世界平和」を掲げている深い想いを聴くことができました。

　誰もが美しくなれる、と女性に呼びかけている上野さん、あなたの本当の魅力を引き出してくれる女性です。ぜひ一度会いに行ってください、そうすれば触りたくなる脚を手に入れることができるでしょう。

（取材年月：2019年1月）