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「理解・勉強力・意欲」を育みテストの点数を上げる。生徒自身の誇りと自己評価も上がる

「理解・勉強力・意欲」が育ち成績向上する小中学生勉強ドクター

我妻宏次朗

我妻宏次朗 あづまこうじろう
我妻宏次朗 あづまこうじろう

#chapter1

「教えすぎる」と成績は伸びない。自分で勉強できるように導くことが成績アップの鍵

 「個別指導では『たくさん教えて欲しい』とよくご要望をいただきます。意外に思われるかもしれませんが、教えすぎると成績は伸びないのです」と言うのは、田町で個別指導・少人数制指導の学習塾を運営している塾長の我妻宏次朗さん。その理由をさらに詳しく聴きました。

 「教育はいくつかの部分で成り立っています。教える・理解するは、その中のある一つです。先ほども言いましたが、教えすぎると分かった気になり、自分で復習や演習をする時間が減ります。そうすると、定着しないので成績が上がりにくくなります。ですから当塾では、自分で勉強できるように導くことを重視しています」

 自分で勉強できるようになるプログラムとはどんなものでしょうか。「生徒によってどの講師が合うかも大切です。当塾は社会人講師が一斉指導、学生講師が個別指導と原則分担しています。社会人講師は教えるプロです。クラスを導いて、応用問題・入試問題を解ける学力をつけることに力を注いでいます。一方の学生講師は、現役で今も学習している質の高い講師です。生徒と年齢が近い彼らは、1人1人の問題点を見つけ、それを解消するために勉強のやり方を指導しています。生徒の段階に合わせて、最適な指導・学習ができるようにしています」

 我妻さんの塾ではノートの取り方も指導します。成績の伸び悩む子どもの多くは、勉強に役立つように授業中にノートを取れていないそうです。その原因として「勉強力」が身についていない、と我妻さんは言います。

#chapter2

「勉強力」を育て伸ばすと、テストの点も伸びる

 「勉強力とは、記憶力、読解力、語彙や学習スピードなどのことです。特に大事なものは学習スピードです。例えば、書くスピードが遅いと授業でノートを取れなくなります。また、読むスピードが遅ければテストで解ける問題も時間内に解答できなくなります」。こうした勉強力を小学生の頃から育み伸ばさないと「中一ショック」が起こると我妻さんは分析しています。「小学生の時にそれほど問題なくきても、中学生になって勉強に伸び悩むケースの多くはスピードが大きな原因です。書く読むスピードが遅いと勉強のスピードも遅くなります。勉強も自転車と同じで、ある一定のスピードがあると安定します」

 また、ノートの取り方指導には他の理由もあります。授業を「聞きながら書く」ことがとても重要だからだそうです。「聞きながら書くことはマルチタスクと同じです。複数のことを同時に処理する。これができると勉強の伸びが早まります。テストの点数も格段に取れるようになります」

 しかし、ノートの取り方や授業の受け方も学年や年齢によって異なると言います。「小学生と中学生では、脳の発達具合が異なります。その年齢やその子に合わせた指導を心がけています」

 こうした勉強力を高めることが成績向上に繋がってくると我妻さんは説きます。「書く読むスピードが遅ければ、理解度も低くなってしまいます。こうしたことは勉強慣れしていないだけなのですね。ですから『教える・理解する』だけでは成績は伸びず、勉強力も一緒につけていくと成績はグンと伸びます」

我妻宏次朗 あづまこうじろう

#chapter3

「学ぶ意欲」こそ生徒の行動の原動力

 成績向上には3つのファクターがあると我妻さんは話します。「『理解』『勉強力』そして『意欲』です。なかでも意欲が一番大切で必要なものです。その意欲ややる気を引き出すことにも力を入れています」。この意欲、小学生と中学生では対応が異なるそうです。小・中学生は家庭との関わりが重要な鍵になるそうですが、その関わり方は異なります。「小学生時代はご両親がお子さんと伴走するような学習環境でもいいでしょう。ところが中学生になると自立の時期に入ります。ご両親も小学生の時と同じ対応をされているとお子さんとの歯車が合わなくなります。ご両親には、ご自分のお子さんを認め、見守ることに徹していただければと思っています」

 思春期の難しい時期である中学生、親は過干渉せずに、自立できる勉強環境を提供してあげることが重要になります。「大切なことは、子どもが主人公ということです。子ども自らが目標を立てられるように導くことです。そのために当塾ができることは、その子自身が思ってもみなかった点数を取れるようにすること。30点だったのが80点になるなど、こうした体験で本人の心にスイッチが入ります。点数を取ることは大切です。ですから私はそこには貪欲に結果を出すことに拘っています」

 そして、何よりも生徒自身の目標を見つけられるように、ことある毎にカウンセリングしています。生徒の中に眠っている未来の目標に気づかせてあげられるよう言葉をかけていると吾妻さんは話します。「目標を見つけられるように、教育心理学を取り入れながら話すようにしています。勉強を通して、社会人になっても伸びていく人間力をつけてもらうことが理想です」

(取材年月:2015年10月)

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専門家プロフィール

我妻宏次朗

「理解・勉強力・意欲」が育ち成績向上する小中学生勉強ドクター

我妻宏次朗プロ

塾講師

学研CAIスクール 港中央校

生徒に合わせた教え方で理解度をあげる、勉強力を伸ばす、生徒自身に眠っている目標・意欲を導き出すことに優れています。一人ひとりをきめ細かく指導し、正しい学習方法を身につけさせ、学力を確実に上げます。

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