様々な状況において、文中の言葉以外にも多くの情報がやり取りされるメール・チャット等での誤解を防ぐ言語処理システムとは?

濱田修

濱田修


メールやチャットのやり取りで、「そんなつもりで書いたのではないのに」と、思わぬ誤解を招いてしまった経験はありませんか。

こうした文字だけのやり取りで生まれる誤解を防ぐために私が開発したのが、コミュニケーションリスク アドバイザー(TM)というシステムです。このシステムについて、「これはどんなシステムですか」というご質問をよくいただきます。今日はこの問いに、私自身の言葉でお答えしていきます。

私はもともと理系の人間で、正直なところ、言葉で気持ちを伝えることはそれほど得意ではありませんでした。だからこそ、言葉の行き違いがどれほどストレスを生むか、人並み以上に経験してきたと思っています。実際にトラブルに巻き込まれたこともあります。その体験が、このシステムを開発する原点になりました。

Q. コミュニケーションリスク アドバイザーとはどんなシステムですか?

コミュニケーションリスク アドバイザーとは、メールやチャットといった文字のコミュニケーションで、ミスやトラブルが生じやすい言葉の出現パターンをチェックし、書き手や読み手に気づきを促すことで事故を未然に防ぐことを目的としたシステムです。

私が弁理士として中小企業や海外企業の特許・商標に携わってきた中で痛感したのは、専門家とそうでない方、年配の方と若い方の間で、同じ言葉が違う意味に受け取られてしまう場面の多さでした。文字だけでは気づけない、この言葉のギャップを埋めたいと思いました。そのころ大幅に機能が発展してきたけれども、人間が読むと違和感を覚える外国語間の機械翻訳をヒントに、機能を付加する形で補完するシステムを開発しようと考えました。

わかりやすい例として、少し単純すぎてそのぐらい当たり前じゃないかと思う方もいるかと思うのですが、実際に経験したことをひとつ挙げます。「さくら」という言葉を文字だけで見たとき、イメージは世代によってまるで違うと思います。もし音楽の曲であるとすれば、童謡を思う方もいれば、別の歌謡曲を思う方もいる。たったひとつの言葉でも、これだけ受け取り方が分かれるのです。ビジネス等緊張感が高い現場では、この小さなズレが誤解となり、やがてトラブルへと育っていきます。

私にはもともと、マーケティングやデータベースを蓄積してきた仕事の経験があります。また、調査の仕事でインターネット等の文字検索を行ってきました。そのノウハウは、言葉のギャップとそれによる危険、また、反対に、チャンスを見つける仕組みに応用できると考えています。技術は道具にすぎません。大切なのは、人と人の間で言葉がすれ違うきっかけや理由をどう捉えるか。それは単なる聞き違いから、前提や立場の違い、さらに文化的、時代的背景を伴うものなど多層的なものだと考えますが、私はそれを利便性のある方法でチェックすることにこだわってシステムを設計しています。

Q. 言語処理でどう事故を防ぐのですか?

「言葉のチェックで、本当に事故が減るのですか?」とよく聞かれます。仕組みはシンプルです。トラブルにつながりやすい危険な言葉づかいをチェックして注意を促す。これが基本の働きです。

チャンスについても、同様です、また、ネガティブな部分だけがクローズアップされてしまうと、コミュニケーションを丁寧に分析することが息苦しいものとなり、良い効果を生まないので、全体として分析の効果が活発で市環境を良いものにする方向性を意識してバランスよくチェックをかけることが必要と考えています。

危険を避けるだけでなく、相手をほめる一言や、関係を改善できるせっかくのチャンスを、うっかり逃してしまわないように言葉をチェックする。そうした前向きな側面も、私が大切にしている狙いです。危険回避と機会創出の両方に、言葉で目を配るということです。

さまざまな言葉や文章をわかりやすく変換したり要約したりできることも特徴で、日本語と外国語の翻訳のように、文字だけでは気づかないギャップを埋める場面で役立ちます。実際、私はこの仕組みを、海外の商社やメーカー、証券会社の要約サービスや、海外マーケットの分析にも使っていただけるものと考えています。

翻訳の用途を、技術翻訳や投資レポート、ニュースといった分野に絞り込むこともできます。そうすると、たとえば非英語圏の新興国での調査や、現地の社内書類のコンプライアンス管理といった場面にも応用がききます。ひとつの言葉づかいのチェックが、思いのほか広い場面で「事故を防ぐ目」として働いてくれるのです。

Q. よくある誤解はありますか?

「結局、言葉を言いかえるだけでしょう」「言いたいことが言えなくなる」「監視の強化ではないか」。こうしたお声をいただくことがあります。ですが、これは少し違うと私は考えています。

まず「言いかえるだけ」という点について。言葉のコミュニケーションは、私たちが思うほど単純ではありません。危険な言葉づかいに気づき、より伝わりやすい、誤解が生じても事故につながりにくい表現を選び直すこと自体に価値があると考えています。

次に「言いたいことが言えなくなる」というご心配について。このシステムは、伝えたい内容そのものを変えたり、制限したりするものではありません。同じ内容でも、受け取り方に誤解が生じにくい伝え方を提案するだけで、最終的にどう伝えるか、理解するかを決めるのは、あくまで書き手と読み手に委ねられています。

また、「監視の強化ではないか」というご懸念について。このシステムは、書き手や読み手、周囲の人間が複数の言葉の受け取り方に気づくための手助けであり、誰かが第三者の発言を監視し評価するための仕組みではありません。危険回避のシステムは決して万能ではなく、人の判断に取って代わるものでもないと、私は正直にお伝えしています。

なお、システムが注意を促す「トラブルにつながりやすい言葉づかい」の情報を悪用し、あえて相手を不快にさせたりトラブルを引き起こしたりするような使い方は、あってはならないことだと考えています。だからこそ、危険につながる情報の扱いには慎重でありたいと思っています。

Q. どんな課題の解決に効果的ですか?

では、どんな職場に早めに導入をご検討いただきたいか。それは、職場の雰囲気が悪くなってきていて、なんとか空気を変えたいと感じている職場です。

在宅ワークやオンライン会議が増え、文字だけのやり取りが日常になりました。日本語でも外国語でも、ちょっとした誤読や言葉づかいのすれ違いが、ビジネスチャンスの喪失や人間関係の摩擦につながっていきます。雰囲気が悪くなってから慌てて導入するより、言葉のすれ違いが小さいうちに手を打つほうが、結果としてずっと楽なのです。

私が見据えているのは、ビジネスの現場だけではありません。将来的には工場やオフィス、さらに介護の現場への導入も考えています。介護の現場では、高齢者と若い介護従事者との間で、言葉や意味の取り違えから双方にストレスが生まれることがあります。世代間の認識のズレをやわらげ、お互いの負担を減らせるよう、導入の幅を広げていきたいと考えています。

まとめ

言葉の行き違いは誰にでも起こります。だからこそ、危険を避け、良い機会を逃さないための「気づき」を仕組みで支えることに意味があると考えています。

・職場の雰囲気を改善したい
・メールやチャットの誤解によるトラブルを減らしたい
・多言語/世代間のコミュニケーションに課題を感じている


このような課題をお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。通心工学株式会社、及び、濱田国際特許商標事務所へのお問い合わせは、公式サイト(https://tsuushinkougaku.com)をご覧ください。

通心工学株式会社は、「AIを超えた地平で -Beyond the AI -」の標語を掲げ、コミュニケーションミスを中心としたヒューマンエラーによる事故防止などを目的に、システム開発、個別の企業・環境への最適化、パーソナルAIへの応用のためのプラットフォーム研究開発等を通じ、争いの存在を理解しつつもその影響を健全なものとすることを目指して社会に役立つシステムづくりに貢献して参ります。

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濱田修
専門家

濱田修(弁理士)

濱田国際特許商標事務所/通心工学株式会社

経営コンサルタントに携わった経験から、ビジネスの分析が得意。弁理士業で海外や中小企業の特許・商標出願も豊富。そのノウハウを活かし、コミュニケーションミスを防ぐ、独自システムによるサービスに強み。

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