出展にかかる費用と相場感

萩原貴

萩原貴

テーマ:展示会の基礎知識

展示会出展を計画する際、費用と装飾の相場を把握することは非常に重要です。
この記事では、展示会出展にかかる具体的な費用とその内訳、さらにコストを抑える方法について解説します。

出展費用の内訳

1. 出展料金

出展料金は展示会によって異なりますが、一般的には以下のような費用がかかります。
ブーススペース費用:3m×3mの小間で約40万円前後が一般的です。大規模な展示会や人気のある展示会ではこれ以上の費用がかかることがあります。

2. ブース装飾費

ブース装飾費用はデザインや装飾の内容により大きく変動しますが、1小間あたり約50万円が相場ですが、物価高の影響で上昇傾向にあります。装飾には以下のような要素が含まれます。
デザイン費用:専門のデザイナーに依頼する場合、デザイン費用が発生します。
施工費用:ブースの設営や撤去にかかる費用です。
設備費用:電気や照明、音響設備などの設置費用です。

3. 搬入・搬出費

展示会場へのブースの搬入および搬出にかかる費用も考慮する必要があります。この費用はブースの規模や使用する装飾材料によって異なります。
また出展品の搬入・搬出費は装飾とは別でかかってきます。大型の装置を展示する場合特に注意が必要です。

4. 運営費用

展示会期間中のブース運営にかかる費用も重要です。スタッフの人件費や販促物の準備費用が含まれます。
コンパニオンなどを雇う場合一人当たり1日で15,000円から30,000円程度のお金がかかります。金額はコンパニオンの質や経験によって変わります。

5. 集客費用

来場者をブースに引きつけるための集客活動にも費用がかかります。広告やPR活動、ノベルティの配布などがこれに該当します。
また、最近では展示会出展用に特設のウェブサイトを制作することも増えています。展示会での出会いからその後の見込み客とのコミュニケーションをどのように取り、商談・契約に繋げていくかの設計が重要です。

コストを抑える方法

1. 早期申し込み

早期に申し込むことで、出展料金の割引を受けられることがあります。多くの展示会では早期割引を提供しているため、早めに計画を立てることが重要です。

2. 装飾の工夫

シンプルで効果的な装飾を選ぶことで、装飾費用を抑えることができます。また、過去に使用した装飾品を再利用することも有効です。
ブース装飾費をご自身で行うとかなりコストを大きく下げることができます。

3. パートナーシップの活用

他の企業とパートナーシップを組んで共同出展することで、費用を分担し、全体のコストを削減することができます。

まとめ

展示会出展にかかる費用は、出展料や装飾費用など含めて1コマ(3M×3M)あたりざっと100万円はかかります。
ここから金額をさげたい場合、装飾費用をいかに安く抑えるかがポイントとなってきますが、初出展で全てがうまくいくということはなかなかありません。
展示会の成功は、計画的な予算管理と費用対効果の高い戦略にかかっています。これらのポイントを押さえながら、自社にとって最適で効果的な展示会出展を目指しましょう。

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萩原貴
専門家

萩原貴(展示会ブースの企画・デザイン・施工)

株式会社クレイン

BtoB展示会ブースの企画・戦略から施工まで一気通貫対応。現場経験を生かした実践的な提案力と、顧客ファーストな姿勢で成果を追求。近年はコンサルティングにも注力し、展示会選びのアドバイスから伴走する。

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