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おしゃれも着心地も体形カバーもかなえるアイテムやコーディネートを提案

年齢問わず輝きたい女性を応援するアパレルブランドディレクター

大木理恵

大木理恵 おおきりえ

#chapter1

レディース・ユニセックスのカジュアルアイテムをオンラインで展開

 「性別・年代・体形の異なるスタッフが意見を出し合い、デザインはもちろん、着心地や色合い、丈夫さ、価格にもこだわっています」

 そう話すのは、アパレルブランド「Primaras(プリマラス)」ディレクターの大木理恵さん。デニム、カットソーなど普段使いしやすいカジュアルアイテムを中心に、レディース・ユニセックスのオンラインショップを展開。顧客は10~60代と幅広く、アンケートでは「親子で一緒に着ています」という声も寄せられます。

 「当ブランドを代表するのがデニムです。技術的な難しさから何度も工場さんに断られましたが、ウエストまわりを従来の見た目をそのままに伸縮性のあるゴムで仕上げました。美しいシルエットと動きやすさを兼ね備え、女性の皆さまに支持されています」

 対面での接客や試着が難しいオンラインという業態にあって、大木さんは「いかにお客さまに寄り添えるか」を常に考えています。当初は、SNSアプリのライブ配信機能を活用して商品の魅力を伝えていましたが、細やかに顧客のリクエストや相談に応える会員サービスも始めました。

 「ビデオチャットなどお客さまの使いやすいツールを通じて、スタッフが個別にお話を伺い、お手持ちのお洋服やお召しになるシーンに合わせて、商品やコーディネートをご提案します。『着やせするスタイリング』『モデルオーディション用の服』など、ご希望はさまざま。ニーズに沿うのは当然として、時には今まで手に取らなかったタイプにトライし、新しい自分を発見していただけるような、遊び心も取り入れています」

#chapter2

ハンドメイド雑貨から始まり、オリジナルデザインの洋服を手掛けるように

 大木さんは19歳で結婚し、2人の子どもに恵まれるも24歳で離婚。生活を支えるため、ホームヘルパー、保険外交員、医療事務などを掛け持ちします。
 さらには雑貨づくりも始め、アクセサリーや、大好きなデニムをリメイクしたバッグなどを携え、百貨店や手作りマーケットに出店。多忙で睡眠時間も十分に取れないほどでしたが、「好きなことをしていたので楽しい思い出ばかり」と笑います。

 2008年にはアパレルのオンラインショップを開設。当初は仕入れ販売のみでしたが、やがて自らデザインした商品を世に出すようになります。
 「体形をカバーしながらかわいくなれるような、私自身が着たい服がなかったことがオリジナル品を作るきっかけです。全くの素人からのスタートで、がむしゃらに勉強しましたね」

 2018年、10年目にしてブランド名を冠した会社を設立。大手ファッション通販サイトと取引を開始し、原宿のファッションビルで期間限定ショップを開くなど、コロナ禍に見舞われる中でも着実に歩みを進めてきました。

 「介護職では視覚や聴覚に障害のある方と接することも多く、その方に合わせたコミュニケーションを工夫する習慣がつきましたし、保険の仕事では社会人としての基礎を一から学びました。ハンドメイドの頃から今まで10年以上応援してくださるお客さまもいらっしゃいますし、当時の作家仲間が今はスタッフとして会社を支えてくれています。その時々で苦労もありましたが、無駄な経験は一つもなかったなって。多くの出会いに感謝です」

#chapter3

ファッション×ビューティーで子育てママを応援していきたい

 2020年から、大木さんは動画配信をスタート。コーディネートのアドバイスからオンラインショップ運営の体験談まで、自分の言葉で発信してきました。今後は、ヘアメイクやネイルといった美容情報も届けたいと考えています。
 「友人にネイリストなど美容のプロが多いので、コラボレーションして、装いについてトータルでご提案したいですね。いくつになってもその方らしく、好きなものや個性を大事にしながら年齢を重ねていくお手伝いができたらうれしいです」

 ネイルチップなど美容関連グッズの販売も計画中とのことで、事業の拡充に励む一方、子育て支援にも強い関心を寄せます。
 「私自身も子育て中で、仕事と家事で忙しいママの気持ちが分かります。例えばネイリストさんとポップアップストアを開いて、キッズスペースを設置したり、キッズ用の洋服や子どもでも使えるネイル商品を用意したり。女性が自分自身の時間を大切にしつつ、子どもと一緒におしゃれを楽しめる場を作れたらいいなと。お客さまにお会いし、直接感謝をお伝えできる機会にもあるので、積極的に開催したいですね」

 夢は広がり、若者に人気の韓国ファッションの取り扱いや、ネットビジネスのコンサルティングにも意欲を見せる大木さん。アイデアはいつも、周囲の人との会話や顧客の声から得ているそう。
 「私の宝物は、家族、お客さま、仲間との絆。これからもご縁を丁寧に紡ぎながら、皆さまに喜んでいただけるサービスを目指します」

(取材年月:2023年7月)

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専門家プロフィール

大木理恵

年齢問わず輝きたい女性を応援するアパレルブランドディレクター

大木理恵プロ

アパレルブランドディレクター

株式会社Primaras

美しいシルエットと動きやすさを両立した総ウエストゴムのデニムをはじめ、年齢・体型を問わず着こなせるカジュアルアイテムにこだわります。オンラインツールを活用しマンツーマンでコーディネートのご提案も。

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