「有給休暇は自由に使える」…と思ったら大誤算!?
日本の職場では「報・連・相(報告・連絡・相談)」が仕事を円滑に進めるための基本とされていますね。
しかし、外国人社員にとっては、この「報・連・相」がよくわからず社内でのトラブルにという事があります。
今日はそんなお話です。
マークさん(仮名)は、日本の企業でエンジニアとして働き始め
意気揚々と新しいプロジェクトに取り組んでいました。
母国では「自分の仕事は自分で進めるもの」であり
上司に頻繁に報告する必要はありません。
だからこそ、彼は自信を持って仕事を進めていました。
しかし、数日後—メールの受信ボックスを開いた瞬間、彼は目を疑いました。
**「進捗どうですか?」
「作業の進み具合を教えてください」
「今どのフェーズ?」」**と、上司や同僚から報告を求めるメールがずらり。
「えっ!?まだ完成してないのに、そんなに頻繁に報告しなきゃいけないの?」と驚いたマークさん。
母国では「仕事の結果を出してから報告する」のが一般的だったため
「進捗を細かく報告する」という文化に戸惑いを隠せませんでした。
母国では「仕事は任されるもの」であり、進捗を細かく報告する必要はなく
結果を出せばそれでOKという考え方が一般的でした。
では、なぜ母国では報連相が求められないのでしょうか?
1. 結果主義の文化
**「プロセスより結果が重要」**という考え方が根付いていることが考えられる。
上司は「仕事の進め方」よりも「最終的な成果」を評価するため、途中経過を細かく報告する必要がないのです。
2. 個人の裁量が大きい
社員が自分の仕事に責任を持ち、自由に進めることが一般的。
上司は「信頼して任せる」スタイルを取るため、頻繁な報告を求めることは少なく
問題が発生したときに相談すれば十分と考えられている。
3. トップダウン型の意思決定
**「トップダウン型」**の組織
上司が明確な指示を出し、部下はそれに従って仕事を進めます。
日本のように「チーム全体で進捗を共有しながら進める」文化ではないため
報連相の必要性が低い。
4. マイクロマネジメントを避ける
頻繁な報告を求めることは、**「過干渉(マイクロマネジメント)」**と捉えられることがあります。
「上司が細かくチェックする=部下を信用していない」と感じるため
報連相を強要すると逆にモチベーションが下がる。
など・・・
国や企業文化によってすべてが上記に当てはまる訳ではありませんが
1~4のようなことが考えられます。
そのため、そういった考え方や文化の違いを理解し
なぜ、日本では「報・連・相」が必要なのか
そのメリットについても説明することが大切です。
外国人の社員の方だけではなく、日本人でも同じように「報・連・相」って必要なの?と
考える方もいます。
1.なぜ必要なのか伝える
2.自分自身にも周囲にもメリットが大きいことを理解してもらう
3必要な場面と具体的な手段を習得してもらう
報連相が必要なのにうまくできていない場合は
1~3を段階的に伝え改善につなげていきましょう。
~ここから、ちょっと宣伝~
日本人、外国人問わず、「報連相」研修も行っています。
念のため。英語は話せません・・・
全て日本語で実施します。
外国人の方は日本語能力試験(JLPT)N2以上の方を対象としていますが
詳しい内容や状況によって相談可能です。
詳しくはお問合せください。



