[報・連・相]そんなに細かく聞くの!?
日本で働き始めた外国人の方が戸惑う事は色々ありますが
今日は就業規則に関わるお話を
新しい仕事にワクワクしていたアレックスさん(仮名)は
日本企業の就業規則にもしっかり目を通していました。
でも、「有給休暇」についての理解が、母国とは少し違ったようです。
彼の母国では、有給休暇は自由に取得でき、病気の際には別の特別な病休が与えられる制度でした。そんな彼が「せっかくだし、日本の美しい観光地を満喫しよう!」と
与えられた有給休暇をすべて旅行に使ったのですが…問題は、その後にやってきたのです。
旅行から戻り、仕事に打ち込んでいた矢先、突然の体調不良に見舞われました。
高熱でフラフラ、会社に連絡を入れると「申し訳ないですが、有給休暇はもう使い切っていますね…今回の欠勤は無給となります」との返答。
アレックスさんは驚きました。
「えっ!?病気の時の休みは別にあるんじゃないの!?」
日本では病気の際も有給休暇を使うのが一般的で
特別な病気休暇はない企業が多いのです。
この誤解を防ぐためにも、採用時に「有給休暇の使い方」について詳しく説明することが大切ですね。
日本人でも有給休暇はいつでも取得できると思っている方もいらっしゃいます。
希望は出せますが、繁忙期など仕事に大きな影響があるからなどの理由で別日の取得に変更してほしいと言われることもあります。
有給休暇を取る権利はありますが、この点は注意が必要です。
一緒に仕事をしている仲間への影響や負担も考慮し
お互いに気持ちよく休めるような配慮も必要ですね。
有給休暇はもちろん労働者の大切な権利。
でも、「自由に取れる!」と思っていたら、意外とそうでもなかった…なんてことも
職場の状況や周りの人たちの予定を考えながら、上手に申請することが大切です。
企業側も、特に新入社員や外国人社員が戸惑わないように
休暇のルールを分かりやすく伝えることが求められます。
「申請方法がよくわからず休めなかった…」なんてことがないように
事前に説明をしっかりしておけば、お互いに気持ちよく働けます。
働く人みんなが「休みたいときに気持ちよく休める」職場づくりを目指したいですね!



