施主さまの気持ちに寄り添った提案を行う家づくりのプロ
新居哲夫
Mybestpro Interview
施主さまの気持ちに寄り添った提案を行う家づくりのプロ
新居哲夫
#chapter1
コツコツと培ってきた技能を生かし、木のぬくもりが感じられる木造建築や体にやさしい健康住宅、省エネを考慮したエコ住宅を手掛ける「株式会社新居工務店」の代表・新居哲夫さん。35年以上にわたって大工一筋を貫き、平成25年に先代から継承した会社を令和元年に改名して再スタートを切りました。
「私たちが生きるため必要な『衣・食・住』のうち、『住』は家族が集い、活力を養ったり心身を癒やしたりするところです。生活を営む重要な場にかかわる者として、健康に配慮した快適な住まい、後世に残せる価値のある建物を提供することが私の役割だと思っています。長年の経験値とどこにも負けない技術で、お客さまだけでなく、お子さまやお孫さま世代にも満足していただける仕事を目指しています」と熱意を語る新居さん。
家を建てたりリフォームをしたり、住まいづくりには費用がかかることもあり、多くの人にとって大きなライフイベントです。わが家が完成するまで、不安や心配ごとは尽きません。
誠実な姿勢で、地域の信頼を築いてきた先代の意志を継いだ新居さんは、代表になった今でも自ら打ち合わせに出向き、施主さまの声に耳を傾けています。
「私どもでは、打ち合わせから設計、施工、管理までトータルにサポートしています。『窓口が1つで相談しやすい』と、お客さまからも好評をいただいています」と新居さん。
「設計内容や見積もりなどに納得いただいてから工事に移りますが、お客さまの希望を形にするためにも、住まいや暮らしに対する思いを引き出すことが大切です。予算もありますので、お客さまの考えを優先しながらしっかりと対策を練り、丁寧に提案をしていくことを心がけています」と話します。
#chapter2
新居さんは、高い技術を備え、後進の育成に貢献した大工の証し「阿波の名匠(徳島県・徳島県木造住宅推進協議会主催)」に表彰された先代のもとに弟子入りし、修行を積んできました。昔ながらの丸太梁や柱を駆使した「木造軸組工法」や、茶室の風情を取り入れた「数寄屋造り」といった日本の建築様式を習得し、住宅だけなく社寺建築も請負っています。
「先人の技を受け継ぎ、次世代へつなげていく。これは大工としての使命だと考えています。現代の建築にも良いところはたくさんありますが、それだけを追及していると日本の建築が廃れてしまいます。伝統を守りながら時代に合わせて工夫を凝らし、新たなものづくりをしていきたいですね」と新居さん。
木造建築に携わってきた新居さんは、用いる素材にもこだわっています。建物の耐久性などは、工法だけでなく木の良し悪しにも影響されるため、新居さんは仕入れ先へと足を運び木材を見極めています。
「お客さまに自信をもっておすすめするためにも、自分で確認しています。大工として多くの木に向き合い、特徴などを覚えてきましたので」と笑顔の新居さん。職人の目利きで木材を選定し、性質に合わせて適材適所に使い分けることで、世代を超えて愛される建物を作り上げています。
#chapter3
リフォームをする場合にも、住む人の価値観やライフスタイルを大切に、受け継いだ空間を今の暮らしになじませていくという新居さん。
「古民家修繕のご依頼をいただくこともあります。50、60年と築年数が古い家は、日当たりのいい南側に広い客間、台所や居間など家族の生活スペースは北側に集約と、条件がよくない場合もあります。でも、お客さまの中には『今までの間取りを生かしたい』といった方もいらっしゃいます。それをふまえ、より良い策を考えるのが私たちの仕事です。あるお宅では『キッチンに天窓を設けませんか』とご提案したところ、『日中、やわらかい光が入るようになり明るくなった』と喜んでいただけました」
使い勝手を優先して家事動線を整えたり、レイアウトを変更したりすることは簡単ですが、家には住まう人それぞれの暮らし方があり、家族の記憶が刻まれています。
新居さんは、豊富な知識と経験をもとに施主さまの要望に対応。住む人の思いに寄り添った住空間を実現するために、何度でも打ち合わせを行い、じっくりと話を聞いてくれます。
新築からリフォームまで数多くの現場に立ってきた大工ならではの視点で、親身になって相談を受けてくれる新居さん。未来に続く家づくりの力になってくれることでしょう。
(取材年月:2020年7月)
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Profile
施主さまの気持ちに寄り添った提案を行う家づくりのプロ
新居哲夫プロ
建設業
株式会社 新居工務店
株式会社新居工務店では、現場に立って施工する大工が自らお客さまの意見を伺い、その上で最適な提案をし、納得いただいた上で施工にあたっています。
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