人生最後の畳替えまで責任を持つ覚悟
人生最後の畳替えになるかもしれない。その覚悟で、一人ひとりの暮らしと想いに向き合います。畳を替えて終わりではなく、その先の時間まで後悔させないこと。それが職人としての私の責任です。
経歴
1970年、徳島県阿南市生まれ。
大学卒業後はタイヤ販売会社に就職し、営業として働いていました。
家業である畳屋を継ぐつもりは、正直まったくありませんでした。
転機が訪れたのは29歳の時。
兄が家業を離れ、「このままでは家が終わる」と父に呼び戻されたことがきっかけです。
特別な志があったわけではありません。
「誰かがやらないと終わるなら、じゃあ俺がやるか」
それが畳職人としての始まりでした。
当初は材料卸や下請け仕事が中心で、
厳しい元請けから何度も叱られ、悔しい思いを重ねました。
しかし畳はすべてオーダーメイド。
同じ現場は一つもなく、
どうすればもっと早く、もっと正確に、美しく仕上げられるか。
毎日が実験の連続でした。
ピーク時には年間1万枚の畳を製造、納品してきました。
数をこなす中で技術と勘所を徹底的に磨きました。
そしてある時、仕事に厳しい元請けから
「もう何も言うことがない。安心して任せられる」
そう言われた瞬間、
ただの仕事だった畳が、自分の誇りに変わりました。
その後、下請け中心の仕事から、一般のお客様へ直接価値を届ける道を選びます。
理由は単純でした。
どれだけ腕を磨いても、下請けでは単価も評価も変わらない。
それよりも、自分の手で直接、お客様を喜ばせたい。
技術を“作業”ではなく“価値”として届けたいと思ったのです。
現在は三代目として、畳替え・新調だけでなく、
ふすま・障子・網戸の張り替えまで一貫して対応。
特に60〜80代の女性から
「人生最後の畳替えだから、あなたにお願いしたい」
そう言われる仕事が増えています。
畳はただの床ではありません。
家族が集い、思い、人生を重ねてきた場所です。
だから私は「畳をきれいにする職人」ではなく、
その部屋で過ごす人の心まで整える仕事をしているつもりです。
後悔させない。
安さより、納得と安心を残す。
それが、私の職人としての原点であり、覚悟です。
実績
1999年の入社以降、京阪神方面のマンション・公団・ホテルなど、大規模現場の畳工事に従事。
当時は一人で一日70~80枚の畳を製作するペースで、数とスピードを求められる現場を経験してきました。
直近20年間での畳の製造実績は約137,000枚。
多い年では平成28年に10,875枚を製造し、年間1万枚超をこなしました。
また、同じく20年以上にわたり、襖・障子・網戸の張り替えにも対応。
畳だけでなく、和室全体を見続けてきた経験があります。
その後、時代の流れとともにマンションを中心とした畳工事が減少。
畳が使われなくなれば、仕事もなくなるという現実を受け止め、
量をこなす仕事から、一人ひとりの暮らしに向き合う仕事へと軸足を移しました。
数と修羅場を重ねてきた経験が、
「人生最後の畳替えまで責任を持つ」
今の仕事の判断力と段取り力の土台になっています。
資格
産業廃棄物収集運搬業許可
事業者情報
- 氏名
- 森吉久志(もりよしひさし)
- 職種
-
畳製造業
畳製造業
- 会社名
- 有限会社森吉商店
- 事業内容
- 畳製造・建材床製造・畳材料卸
古畳収集運搬
襖/障子/網戸張替 - 専門分野
- 畳の製作・張り替えを中心に、
襖・障子・網戸まで含めた和室全体の整え直しを専門としています。
素材や工法ありきではなく、
「誰が・どのように使う部屋か」を起点に、
暮らしに合った最適な提案を行うことを大切にしています。
・森吉プレミアム オリジナル畳の企画・提案
・丸洗い・防水など機能性を備えた畳の導入支援
・暮らしに寄り添った和室空間づくり - 特徴
- 大量生産の現場から個人宅まで経験してきた職人が、
採寸・段取り・施工・アフターまで一貫して対応しています。
畳を替えて終わりではなく、
その部屋で過ごす時間まで見据えて整えることを大切にしています。
特に「人生最後の畳替え」となるケースにも多く携わり、
後悔の残らない仕事を何より重視しています。
さらに、2024年から展開しているオリジナル畳ブランド
「森吉プレミアム」では、
丸洗い可能な機能性表層や防水性能を備えた畳の開発にも取り組んでいます。
単なる畳の張り替えではなく、
暮らしに合わせたデザイン性と機能性を両立した提案が可能です。 - 住所
-
〒774-0042
徳島県阿南市横見町前長岡45 - アクセス
-
徳島県阿南市横見町
※現地調査・打ち合わせはお客様宅へ伺います - 営業時間
-
8:00~18:00
※365日対応
※現場作業中は折り返しのご連絡となる場合があります - 定休日
- 定休日なし ※ご相談・現地確認は年中対応しています
- ホームページ
- https://moriyoshi-tatami.com/
- 後悔させないための考え方
- 畳は、何度も替えるものではありません。
人によっては「人生最後の畳替え」になることもあります。
だから私は、安さや早さよりも、
納得して選べることを一番大切にしています。
後悔させないことが、職人としての最低条件だと考えています。 - ご相談が多いお客様
- 60~80代の女性を中心に、
「家族のために和室を整えたい」というご相談を多くいただいています。
孫が安心して過ごせる部屋にしたい、
法事や集まりでも恥ずかしくない和室にしたい。
そんな想いに寄り添いながら、
暮らしに合った畳をご提案しています。 - 365日対応について
- 畳の不安は、ある日突然出てくるものです。
「このままで大丈夫か」「今さら誰に聞けばいいのか」
そう感じた時に、いつでも相談できる存在でありたい。
その想いから、365日対応しています。
ただし、急がせる仕事はしません。
納得していただくことを何より大切にしています。


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畳の提案を通じて暮らしを整えるプロ

