仏像のあるくらし 毘沙門天
建国と祈り ― 日本の歩みと仏像のこころ
2月11日は建国記念日。
この日は、日本という国がかたちづくられてきた歩みを思い、未来への想いを新たにする日です。
日本の歴史をひもとくと、そこには常に祈りの存在がありました。
国が整えられていく過程で、人々は自然に畏敬の念を抱き、やがて仏教が伝来すると、その精神は仏像という姿を得て、人々の暮らしに根づいていきます。
飛鳥時代には、聖徳太子が仏教を篤く敬い、国づくりと精神文化の両立を目指したことが、日本書紀などに記されています。
政治や制度と同時に、心を整える信仰が重んじられていた——それは、日本の国柄を形づくった大切な柱でもありました。
仏像は単なる彫刻ではありません。
そこには「安らぎ」「守り」「願い」が託され、時代を越えて人々の心に寄り添ってきました。
家庭に仏壇を設け、日々手を合わせる習慣も、国の歩みとともに育まれてきた祈りのかたちなのです。
建国記念日に、あらためて思うこと。
それは、国を支えてきたのは制度や力だけでなく、静かに願いを込める心だったのではないか、ということ。
仏像は今日も変わらず、私たちに語りかけます。
——迷ったとき、立ち止まったとき、心を整える場所がここにある、と。
国のはじまりに思いを馳せながら、
自分自身の心の礎にも、そっと目を向けてみませんか。
建国記念日におすすめ|祈願と結びつく仏像たち
不動明王
困難を断ち切り、進む力を授ける守護尊。
決断の時・勝負の時の祈願に。
毘沙門天
国家守護・勝運の象徴。
古くから武将たちにも信仰されてきました。
勢至菩薩
智慧と判断力を授ける菩薩。
未来を切り拓く願いと相性の良い存在です。
釈迦如来
迷いを照らし、道を示す導きの仏。
国家の節目の日に心を整えるご本尊として最適です。



