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節分と仏事――福を招き、心を整える日
「鬼は外、福は内。」
豆まきの声が聞こえてくると、日本の冬はいよいよ春へと向かいます。
節分は立春の前日、一年の節目として邪気を払い、福を迎える大切な日です。
この風習は、実は仏教とも深い関わりがあります。
古く寺院では、疫病や災厄を遠ざけるために 追儺(ついな) という儀式が行われてきました。
人々は煩悩や不安、病を「鬼」に見立て、祈りとともにそれらを追い払おうとしたのです。
豆をまくのも、単なる行事ではありません。
炒った豆には「魔を滅する=魔滅(まめ)」という意味が込められ、
家族の健康や一年の安泰を願う心がそこにあります。
仏事の世界でも、節目に手を合わせることはとても大切にされてきました。
お仏壇を整え、ご本尊に静かに合掌し、
「どうか家族が穏やかに過ごせますように」
「心健やかな一年になりますように」
そう願うひとときは、忙しい日常の中で自分自身を見つめ直す時間でもあります。
豆まきで外へ追い出すのは、鬼だけではないのかもしれません。
怒りや迷い、不安や疲れ。
そうした心の曇りを払い、福を迎える準備をする――
それこそが、節分の本当の意味なのではないでしょうか。
今年の節分は、ぜひお仏壇の前でそっと手を合わせてみてください。
香を焚き、静かに合掌する数分間が、
新しい季節へ向かう心の整え直しとなるはずです。



