仏像のあるくらし 薬師如来
如意輪観音 — 願いを叶える智慧と慈悲の象徴
如意輪観音は、六観音の一尊として古来より篤い信仰を集めてきた菩薩です。その名にある「如意」とは“意のままに願いが叶う”という意味を持ち、「輪」は煩悩や迷いを断ち切る「法輪」を指します。つまり、如意輪観音とは「願いを満たし、迷いを晴らす」救済の力を象徴する存在として、多くの人々の心の拠りどころとなってきました。
特に六臂像で表される如意輪観音は、六本の腕にそれぞれ象徴的な持物を携えます。如意宝珠、法輪、数珠、蓮華、施無畏印などの姿は、六方向へ限りない慈悲を広げ、あらゆる苦悩に応える働きを示しています。こうした多臂の姿は、ひとりひとりが抱える悩みに多角的に寄り添う“無限の救い”の象徴とされ、家庭円満・子授け・安産・開運招福・厄除けといった多様なご利益と結びついています。
また、如意輪観音は美しいお姿でも知られています。静かに瞑目し、ほほえむ表情は、見つめるだけで心がほどけるような柔らかさを感じさせます。慈しみに満ちた姿は、忙しい暮らしを送る現代人にこそ、そっと寄り添う安らぎとなるでしょう。
お仏壇のご本尊としてはもちろん、リビングや書斎など日常空間に置いても品よく馴染み、そこに静かで清らかな気をもたらします。
如意輪観音は、まさに「こころのやすらぎ」を象徴するお守り仏。日々の暮らしにやさしい祈りの光を届けてくれる存在です。



