仕事納めという、日本らしい「区切り」の文化

仕事納めという、日本らしい「区切り」の文化

本日は仕事納めの会社も多いことでしょう。
一年間、使い続けた机や道具に「お疲れさま」と声をかけたくなる、そんな日です。

考えてみると、「仕事納め」という言葉そのものが、とても日本的です。
終わらせることを、ただの区切りではなく
納める＝丁寧に収め、感謝をもって閉じる
そんな意味合いで捉えているからかもしれません。

昔から日本では、年末に家や道具、心を整え、新しい年を迎える準備をしてきました。
仏壇を拭き、お線香を新しくし、
「今年も見守っていただき、ありがとうございました」と手を合わせる。
これは宗教というより、暮らしの作法に近いものです。

仕事も同じです。
忙しさの中で置き去りにしてきた気持ちを、今日一度だけ立ち止まって振り返る。
うまくいかなかったことも、頑張った自分も、
すべてをまとめて「よくやった」と納める日。

仕事納めは、
終わりの日ではなく、心を整えるための日。

静かに深呼吸をして、
一年の埃を払ったその先に、
また新しい始まりが待っています。

どうぞ、よい年の締めくくりを。