仏像のあるくらし 薬師如来
西方極楽浄土へと導く、無量の慈悲の仏
阿弥陀如来は、無限の光と寿命をそなえた「無量光仏・無量寿仏」と呼ばれ、人々を西方極楽浄土へと導く仏さまです。とくに浄土宗・浄土真宗のご本尊として広く親しまれ、日本の仏教文化の中心に深く根づいてきました。
そのお姿は、すべての存在を差別なく救うという大いなる慈悲そのもの。安らかに結ばれた来迎印や定印、柔らかな衣文の流れからは、穏やかであたたかな気配が感じられ、見る者の心をふっと軽くしてくれます。
阿弥陀如来の信仰の中心にあるのは、「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えるだけで、すべての人が救われるという教え。このシンプルで深い教えが、時代を越えて多くの人々に寄り添い、悩みや不安を抱える心をやさしく受け止めてきました。
ご家庭の仏壇に阿弥陀如来をおまつりすることは、日々の中に“光”を招き入れること。
静かに手を合わせるたび、心の乱れを整え、やすらぎへと導いてくれる存在です。
現代の生活空間にも自然になじむ美しい姿です。
ご先祖を想い、今日の自分を見つめ、未来へ祈りをつなぐ――
阿弥陀如来は、その中心でやさしく見守り続けてくださる仏さまです。
お写真の阿弥陀如来坐像は、やわらかな光を宿す桧材で丁寧に彫り上げられた一品です。
総丈20㎝という扱いやすい大きさながら、蓮華座・八角台座・透かし彫りの光背まで端正にまとめられ、上質な存在感を放ちます。
桧材特有の明るい木肌は、ご家庭の仏壇はもちろん、現代のリビングや和モダン空間にも自然に調和します。
木の香りとともに、手を合わせるたび心が整い、穏やかさが戻ってくるような、一家の中心にふさわしい阿弥陀如来像です。
日常にやすらぎの光をもたらし、ご先祖への祈りをつなぐ——
陽光堂が大切にする“こころのやすらぎ”を象徴するようなお姿です。



