普賢菩薩 ― 慈悲と実践の象徴

普賢菩薩 ― 慈悲と実践の象徴
普賢菩薩とは
普賢菩薩は、釈迦如来の脇侍として文殊菩薩とともにお祀りされる菩薩です。
文殊が「智慧」を象徴するのに対し、普賢は「慈悲」と「行動力」を象徴します。単なる学びや悟りにとどまらず、それを日常生活の中で実践し、世の中に役立てることの大切さを示しているのです。
そのお姿は、白い六牙の象に乗られることが多く、象は強大な力を持ちながらも温和で従順であることから「力を持ちながらも正しく用いる徳」を表しています。

教えの意味
普賢菩薩は、仏道を修める者にとって「実践の理想像」です。
たとえば、慈悲の心をもって人に接すること、学んだ智慧を実際の行いとして生かすこと。それこそが普賢菩薩の教えであり、私たちの日常生活に深い示唆を与えてくれます。
特に、日々の祈りやご供養の中で普賢菩薩をお迎えすることは、「心で思う」だけではなく「行動で示す」大切さを思い出させてくれるのです。

ご家庭での信仰
ご家庭で普賢菩薩をお祀りすることは、家族の安寧や円満を祈るとともに、「行いをもって周囲に善を広げる心」を育む意味があります。
また、普賢菩薩は古くから「延命長寿」や「息災」「病気平癒」を祈願する対象としても信仰されてきました。



桧製 普賢菩薩像（総丈20㎝／身丈2.0寸）
凛とした合掌のお姿で慈悲と実践の徳を示す、普賢菩薩像です。
選び抜かれた桧材を用い、職人が一刀一刀丁寧に彫り上げました。桧特有の清らかな香りと淡い木肌は、時を重ねるほどに味わいを深め、ご家庭の祈りの空間を優しく包み込みます。
蓮華座の下には、象徴的な白象が配され、普賢菩薩の力強くも穏やかな徳を感じさせます。総丈20㎝とコンパクトでありながら、存在感に満ちたお像は、仏壇や床の間にふさわしく、日々の祈りに寄り添う一体です。