仏像のあるくらし 薬師如来
馬頭観音 ― 怒りを力に変えて煩悩を断つ
観音菩薩は、衆生を救うために三十三の姿に変化すると伝えられています。その中でも、もっとも勇ましく力強い姿を示すのが「馬頭観音(ばとうかんのん)」です。
馬頭観音は頭上に馬の頭をいただき、忿怒(ふんぬ)の表情で現れます。これは怒りそのものではなく、煩悩や邪悪を打ち砕き、人々を正しい道へと導くための慈悲の形。馬を大切にする農村や牧畜の地では「馬の守護」として、現代では「交通安全の守護仏」としても広く信仰されています。
その功徳は、怒りや苦しみにとらわれる心を鎮め、煩悩を調伏する力にあるとされます。一見恐ろしげな姿の内には、大慈大悲の精神が込められているのです。
写真にございます仏像は、**桧材を用いた馬頭観音像(身丈2.5寸/総丈24cm)**です。
端正な木目とやさしい風合いを持つ桧材を丁寧に彫り上げ、馬頭観音の力強さと気品を表現しています。清浄な香りとともに、安置する空間に凛とした雰囲気をもたらします。
材質:桧材
サイズ:身丈2.5寸(約7.5cm)/総丈24cm
安置場所:ご自宅の仏壇や床の間、または交通安全・家内安全の守護仏としておすすめです。
「怒りを慈悲に変える仏」馬頭観音。
力強くも温かな守護を、日々の暮らしにお迎えいただけますように。



