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摩利支天(まりしてん)― 光にして影、戦勝と護りの女神

西村賢

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テーマ:仏像のあるくらし



摩利支天は、仏教における守護尊であり、「陽炎(かげろう)」や「光の精霊」として尊ばれてきた神秘的な存在です。その名の「摩利支」は、梵語で「陽炎(マリーチ)」を意味し、姿が見えず、誰にも捕らえられないことから、敵から身を守り、勝利へ導く守護神として信仰されてきました。

このお像では、摩利支天は三つの顔と六本の腕を持ち、それぞれに剣・弓・矢などを持っておられます。
これらの武器は、あらゆる障害や悪を断ち切る力、そして困難に立ち向かう勇気を象徴しています。
また、足元には霊獣「イノシシ」に乗るお姿が表されており、勇猛果敢な力と突進するような突破力をあらわします。

摩利支天は特に、不敗・隠れ身の守護・開運厄除・勝負運にご利益があるとされ、戦国時代には多くの武将が信仰していました。
現代においても、スポーツ選手、起業家、受験生など、挑戦と勝負の場に身を置く人々にとって、心強い守り神です。

姿を見せずとも常に見守り、光のごとく人々を照らし続ける摩利支天。
このお像は、あなたの背後に立って災いを払い、力強く前へと進むための「見えざる支え」となってくれることでしょう。

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陽光堂 (株)西村商店

企画・デザインから生産、販売まで一貫管理。伝統技術と革新を融合し、仏壇・仏具の多様なニーズに応えます。

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