仏像のあるくらし 十一面観音
薬師如来
薬剤師とか薬のイメージが強いですが
本来は、病を治す医師の意味です
如来は、本来かなり高尚で庶民には、わかりにくいものです
阿弥陀如来などの後利益は、浄土への迎え入れであり、私たちが死ぬときに発揮されるものです。
しかしこの薬師如来のご利益は、現実的で具体的です。
なかでも一番のご利益が病気を治すということです。
薬師如来十二大願
これは、薬師が如来になるために修行をしていた時に打ち立てた12の誓いです。つまり薬師如来として実現するご利益です。
・徐病安楽 (どんな病気でもすぐになおしてしまう)
・諸根具足 (障害を持つ人の体が正常に戻る)
・所求満足 (あらゆる生き物が自由自在に活動できるようになる)
・苦悩解脱 (悩み事、苦悩から解放する)
・安立大乗 (仏の道を願う人を仏導に導く)
・具戒清浄 (地獄に落ちないように正しく指導する)
・飽食安楽 (何人も美味しいものを飽きるほど食べられる)
・美衣満足 (何人も美しい衣服を着られる)
・相好具足 (光明により全てを完成する)
・光明照被 (瑠璃の光明で全てが成就する)
・転女得仏 (女性であることを望まない人を男に変える)
・安立正見 (煩悩に苦しむ人を解放する)
誰でも飛びつきたくなるようなご利益がたくさんですね!