お彼岸とお参り

年間15万件超。
これは2026年3月に発表された、厚生労働省による昨年の改葬(墓じまい)件数の推計値です。
1日当たり約400件。
この数字は、墓じまいの勢いが衰えるどころか、現代社会においる「切実な課題」として顕在化していることを物語っています。
数多くの墓じまいを担当してきた身として感じるのは、
その“切実さ”の裏には、1つ1つのご家庭が抱える事情があるということです。
そのご家庭に、やむを得ない事情があるからこそ、お墓を閉じることを考えるのです。
そのお寺との関わりに「心の拠り所」を見出せず、迷っている状況において、
お寺がその苦悩に対して手を差し伸べないのであれば、
私は「法的な手続き」という手段によって、その方を救済すべきだと考えます。
ですので、状況によっては、今のお寺を離れる決断をすることも、決して「悪」ではありません。
中には、お寺から別のお寺に改葬することもあります。
大切なのは、形に縛られることではなく、ご家族が納得して手を合わせられる環境を取り戻すこと。
そのための選択肢は、必ず用意されています。


