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不動産鑑定士と中小企業診断士の二本柱で「持続可能」な世の中を提案

持続可能な世の中を追求する中小企業診断と不動産鑑定のプロ

加藤幹久

加藤幹久 かとうもとひさ
加藤幹久 かとうもとひさ

#chapter1

不動産と経済の専門家が「笑い」を交えながらわかりやすく解説

 不動産鑑定士と中小企業診断士の二本柱で活動する「加藤中小企業診断士事務所・土地のあり方研究所」代表の加藤幹久さん。不動産と経済の分野で培った専門知識と、吉本総合芸能学院(NSC)で学んだ笑いのセンスを生かし、難しい話を、ユーモアを交えながらやさしい言葉で伝えるのが加藤さんの特徴です。近年は、世界共通のゴールとして掲げられている「SDGs(持続可能な開発目標)」にも取り組んでいます。

 不動産鑑定士として国土交通省の地価公示鑑定評価員を務める他、裁判所の競売評価、固定資産税や相続税に係わる評価、民間の土地・建物の適正な評価額を定める業務などに従事しています。

 中小企業診断士としては、島根県中小企業診断士協会の理事を務める他、創業塾の講師、農業経営相談所の相談員、経営者向けのコンサルタント業務などを行っています。2020年12月には著書「教えて中小企業診断士。柿木ハスミは地方でもマンザイ師になれますか?」(ハーベスト出版)を出版しました。

 主人公は地方に住みながら漫才師を目指す女子大生。中小企業診断士の資格を持つ大学講師のもとで物事の考え方やアイデアの出し方、時間管理の仕方、効率的な話し合いの方法などを勉強しながら成長していく内容で、自身の経験も盛り込まれています。

 「経営やマーケティング、社会活動について楽しく学べるように、STP分析や3C分析、ブルーオーシャン戦略、PDCA、SDGsなどのほか、アンガーマネジメント、マズローの欲求5段階説といった心理分野についてもわかりやすく解説しています。読者からは『仕事以外でも生かせる知識が満載』『若い人に読ませたい』といった感想をいただいています」

#chapter2

環境問題に関心を寄せていた高校時代、NSCに通うことで視野が広がった

 加藤さんは、高校時代から環境問題に関心があり、地球環境をよくしていくためには影響力のあるテレビ関係の仕事に就きたいと思っていたそうです。高校卒業後は、滋賀大学に通いながらNSCで漫才師としての腕も磨きました。
 
 「NSCではいろんな考え方や生き方の人に出会うことができて、私自身の視野が広がりました。また、身近なところからマスメディアの世界に出ていく過程を見ることができたので、とても新鮮で勉強になりました」

 大学卒業後は、安定感と、地方でも独立可能な不動産鑑定士に魅力を感じ、関西の「藤原総合不動産鑑定」「不動産計画評価研究所」で実務経験を積み、28歳で資格を取得。2007年に島根に帰郷し、不動産鑑定事務所「土地のあり方研究所」を、2017年には「加藤中小企業診断士事務所」を設立しました。

 「島根県内を調査・分析する過程で地域経済の疲弊を目の当たりにしました。同時に、裁判所からの競売不動産評価の仕事に携わる中で、借金を返済できない企業や個人の方の力になれることはないかと、考えるようになりました。ちょうどその頃、しまね起業家スクールを受講しながらスタッフとして運営に関わっていたのですが、県外から招かれた講師が大半を占めいていました。県内に経営コンサルタントが少ないと気づき、企業の経営などについてアドバイスができる中小企業診断士の資格を取りました」と加藤さん。

加藤幹久 かとうもとひさ

#chapter3

「笑い」をキーワードにSDGsなどをテーマにしたセミナーを開催

 不動産鑑定士は適正な価格を求めるため「マジメ」な性格を生かす仕事である一方、中小企業診断士は自由な発想のもとアイデアが必要となるため「オモシロサ」で勝負していく仕事と話す加藤さん。両輪を生かして社会に貢献していくために活動しています。

 「どのような環境でも前向きに考えればできることがある、と私は信じています。SDGsなどの社会活動の重要性を伝え、未来につながる世の中をつくっていくことが私の目標です」と加藤さん。今後は、笑いをキーワードに、SDGsなどをテーマにしたセミナーに力を入れていきたいそうです。

 「今は、コロナ禍で世界中が沈んでいるので、お笑いの要素を取り入れながら、明るく、楽しい発信をしていきたいですね。島根県では、地方だということを理由に自分のやりたいことに挑戦しないままあきらめている人が多いように感じます。だから『ここでもできるんだよ』と、背中を押せるようなセミナーを目指しています。また、不動産についても、空き家問題など地域が抱える課題を取り上げていくつもりです」

 ともに力を合わせ、解決策を見いだすことで地域全体、ひいては社会全体がより良い方向に歩みを進めていけるようなセミナーにしていきたいとのこと。

 「個人、法人問わずお話を聞いていただきたいので、教育機関、地域活動団体、自治体や企業などからお声がけいただければうれしく思います。また、不動産の鑑定評価などを必要とされている方、経営上の悩みを持つ方も、気軽にご相談ください」

(取材年月:2021年4月)

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加藤幹久

持続可能な世の中を追求する中小企業診断と不動産鑑定のプロ

加藤幹久プロ

中小企業診断士

加藤中小企業診断士事務所・土地のあり方研究所

中小企業診断士と不動産鑑定士の経済と不動産の専門家としての世の中の分析を、吉本で培ったお笑いの能力で世に伝え、世界を変えることを使命とし、みんなが笑顔で暮らすにはどうすればよいかを依頼者と共に考える

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