【大丈夫?】車のエアコン清掃の新常識と「5つの間違った旧常識」
あなたは、愛車のエアコンフィルターの交換をしてますか?
エアコンフィルターの交換は、それほど頻繁に行う必要はありません。
ただ、全く交換していないと、とんでもない状態につながってしまうことも。。。
一度も交換していないエアコンフィルターの写真も後ほど紹介してみますね。
このページでは、エアコンフィルターの交換サイクルやエアコンフィルターの役割について解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただくと以下のことがわかります。
・車のエアコンフィルターの正しい交換時期
・車のエアコンフィルターの本当の役割
車のエアコンフィルターの交換時期
交換時期の解説の前に、一度も交換したことがなかったエアコンフィルターの写真をご覧下さい。
実はこれ、珍しい状態ではありません。
私たちのエアコンクリーニングをご利用のお客さまには、こういった状態の方が時々いらっしゃいます。
こんなフィルターを通過した風を浴びている、と考えたら気持ち悪いですよね 汗
一般的にエアコンフィルターに対する認識が不足していることがうかがえます。
そのため、こういったコラムを通して、少しでも多くの方にエアコンフィルターや、カーエアコンに対する正しい認識を持っていただければと考えています。
それでは、エアコンフィルターの交換時期について解説していきたいと思います。
エアコンフィルターも様々な種類があり、フィルターのメーカーごとに交換時期の目安には若干の違いはあります。
ただ、一般的には、「1年」もしくは、「10000キロ走行」のいずれかで交換、ということが言えます。
何でもそうですが、車の使用環境は、人それぞれです。
そのため、一般的な目安は目安として考えて下さい。
これを読んでいるあなたは、まず、エアコンフィルターがキレイな状態の写真を撮影しておくことをおススメします。
理由は、エアコンフィルターにも種類が多数あり、色も様々。
グレーや緑、青などがあるため、白以外の場合、キレイな状態を確認しておかなければ、どれだけ汚れているのか判断することができなくなってしまうからです。
その後、「半年」もしくは「5000キロ走行」時で、一度ご自身のエアコンフィルターの状況を確認してみることをおススメしています。
もし仮にホコリが多い場所を走行することが多い場合、10000キロでも遅い可能性も考えられるからです。
「半年」もしくは「5000キロ走行」でエアコンフィルターを確認した際、事前に撮影しておいた新品の時の画像と見比べてみて、明らかに汚れがある場合、1年や10000キロ走行を待たずに交換することをおススメします。
もし、この時点で少しホコリなどがあるくらい、という場合には、1年や10000キロ走行時に交換で問題ないと考えられます。
また、エアコンフィルターを掃除機などで吸い取って再利用する、ということが書いてあるサイトなどもありますが、私はおススメしません。
エアコンフィルターの汚れ具合を確認した際、軽くホコリを叩いたり、掃除機で軽く吸う程度であれば、それほど問題ありませんが、1年もしくは10000キロ走行しているにも関わらず、エアコンフィルターの再利用のために掃除機で吸って、それを再利用してしまっては、フィルターの性能も半減してしまいます。
交換する際は、新品と交換するようにしましょう!
交換方法がわからない、という場合、WEBで「〇〇(車種) エアコンフィルター交換方法」などと検索していただくと、ほとんどの車種は交換方法がでてきます。
それでは、エアコンフィルターの価格はどの程度なのでしょうか?
車のエアコンフィルターの価格
エアコンフィルターの価格は、国産車であれば、2000円~5000円くらいのものが主流です。
輸入車であれば、6000円~13000円くらいになります。
これまでの私の経験則になってしまいますが、高額なフィルターを長期間使用するより、お手頃なフィルターを小まめに交換する方が効果は高い思います。
当然ながら、金銭的にも余裕がある方は、高額なフィルターを小まめに交換するのが一番ではあります。
ただ、エアコンフィルターは、安物買いの税に失いになりにくい物でもあり、高ければ良いとも言い切れない物でもあります。
ちなみに、輸入車のエアコンフィルターは、日本車に比べ、エアコンフィルターの密閉度が高いため、フィルター効果としては、日本車よりも高いように感じます。
エアコンフィルターの交換時期などがわかったところで、役割について解説してみたいと思います。
車のエアコンフィルターの本当の役割
あなたは、車のエアコンフィルターと言われてどんなイメージを持っていますか?
・エアコンフィルターを交換しておけば、エアコンをしっかり守ってくれる
・エアコンフィルターは花粉やホコリを完全に取ってくれる
・高性能なエアコンフィルターは、ニオイを取ってくれる
一般的にはこのようなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
これらは、ある意味で正しく、ある意味で正しくない、ということが言えます。
ここでエアコンフィルターの役割を考えるために、知っていただきたいことがあります。
カーエアコンは、トヨタのアルファードやニッサンのセレナなどのいわゆるミニバンタイプやハイエースなどのワンボックスタイプなどでは、前だけでなく、後ろにもエアコンのユニットがあります。
ただ、「後ろエアコンユニットにはエアコンフィルターは無い」、ということです。
(厳密に言えば、一部の車種では後ろのエアコンにもエアコンフィルターがあります。エルグランドのE51という少し前の型では、後ろにもエアコンフィルターがあり、その後のE52では後ろのエアコンフィルターは無くなりました。)
こういった後方のエアコンにフィルターが無い車種であっても、前方にはエアコンフィルターがあります。
では、なぜ前方のエアコンにだけエアコンフィルターがあるのでしょうか?
その違いは、後方のエアコンには「外気導入」や「内気循環」という切り替えはありません。
前方のエアコンには「外気導入」や「内気循環」の切り替えがあります。
ということは、エアコンフィルターは、外気導入時に車内に侵入する可能性のある花粉や小さなホコリなどを、できる限り車内への侵入を防ぐため、というのが「一番の目的」である、ということが言えます。
ここで、後方のエアコンについて考えてみます。
車内に花粉やゴミが侵入するのは、外気導入時が一番多いとは思いますが、窓を開けた時や乗り降りの時などにも侵入してしまいます。
後方のエアコンにはフィルターが無いので、侵入した花粉などは、エアコンの内部に入り込んで車内を循環することになります。
それでも、どの自動車メーカーでも後方のエアコンに対してエアコンフィルターを設定していない、ということは、先述の通り、外気導入時の花粉やホコリなどの侵入を防ぐことを一番の目的としている裏付けにもなります。
また、最近の車種では、エアコンフィルターの外側の隙間はだいぶ減りましたが、密閉された状態ではないため、ある程度は花粉や細かいホコリなども循環してしまいます。
どれだけフィルターの性能が上がったとしても、ニオイの分子などを「完全に」フィルターで取り除く、ということは構造上、難しいと言えます。
先ほど、エアコンフィルターの一般的に持たれているイメージを3つ紹介させていただきましたが、ここまで読んでいただくと、ある意味では正しく、ある意味では正しくない、ということをご理解いただけたのではないでしょうか。
エアコンフィルターを交換すれば、エアコンを掃除する必要が無い、なんてことはありませんからね!
↓こちらの記事で、カーエアコンについて詳しく解説しています。良かったら一緒にご覧下さい。
https://mbp-japan.com/saitama/tokusentai/column/5082533/