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マンション管理士は理事会の強い味方! 管理組合の立場に立った専門的アドバイスを提供

管理組合の強い味方になるマンション管理士

武居知行

管理組合の強い味方になるマンション管理士 武居知行さん
マンション管理士の武居知行さん 商談風景

#chapter1

マンション管理士は理事会運営のスペシャリスト!管理会社に任せっきりだと損をする!?

 「分譲マンションにお住まいの方、購入を考えている方、“マンション管理士”をご存知ですか? 近年、分譲マンションの管理組合にマンション管理士を採用することが多くなっています。簡単にいうとマンション管理士とは、マンション管理を知り尽くしたスペシャリスト。管理費や修繕費のムダを省き、管理組合側の立場に立ってアドバイスを提供します」

 と話すのは、株式会社メルすみごこち事務所、取締役の武居知行さん。不動産企業で実績を上げ、マンション管理士、宅地建物取引主任者、ファイナンシャルプランナー資格をもつマンション管理のスペシャリストです。理事会に顧問として出席し、理事会運営の改善、大規模修繕工事のコンサルティングなど組合業務全般のサポートを行っています。

 マンションの管理組合で理事を経験した人は、「管理費や修繕積立金が妥当な金額なのか?」、「管理会社の提案する修繕が本当に必要なのか?」など、 判断に悩んだことはありませんか?

「管理会社に任せておけば安心、と考えるのは大間違い。管理会社は理事会に営業に来ている営業マン、理事会はお客様なのです」

 とはいえ、どこかが壊れている、汚れていると報告されたら理事会としては見過ごせません。

「例えばネジ1本で修繕できるようなものでも、管理会社が行うと工賃や出張費で数万円の出費となってしまいます。ムダな出費を極力抑え、マンション管理をスリムにスムースに行う手助けをするのがマンション管理士の仕事です」

 マンション管理で大きくムダを省けるのは管理費と修繕積立金。ここにはカラクリが潜んでいるそうです。

#chapter2

困った時では遅い! マンション管理のムダを省きコストを下げるには先手必勝

「年間で住宅ローンに充てる金額は年間所得の3分の1以下が目安となっており、平均的収入のサラリーマンがターゲットの場合、マンション価格はおのずと決まってしまいます。どこを調整してデベロッパーが儲けるかというと、管理費と修繕積立金です。金利にもよりますが、この2つはできるだけ安く組み立て、マンション本体の金額を引き上げるのです。特に修繕積立金は安く見積り、購入後値上げが必要となります」

 値上げを理事会が提案しても、住民の同意が得られずトラブルになることもあります。修繕積立金の値上げは、先送りすればするほど膨れ上がり、急に2倍、3倍になったという事例も多く受けているそうです。

「修繕積立金の見直しは早ければ早いほどリスクは少なくなります。最近では、新築時にマンション管理士を採用するケースも少なくありません」

 また、マンション管理士のアドバイスを継続することも大切だそうです。

「“何事もない”という理由で契約を打ち切られたことがありました。実は何事もないのは、先手を打って対応しているからで、手を打たないと後々大変になることもあるので注意してください。困った時だけお願いします、という依頼もあるのですが、その時には手遅れなことが多く、リスク覚悟の対応になりかねません」

 理事会に携わったことがある人ほど、マンション管理士のアドバイスの必要性を感じています。しかし、どのようなマンション管理士を採用したらよいのでしょうか?

マンション管理士の武居知行さん 商談風景

#chapter3

全国的に少ないが、ニュートラルで経験豊富なマンション管理士が味方になる。

 マンション管理士は、2000年12月に施行された「マンション管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)」に基づく国家資格です。合格率が8%という難関をくぐり抜けたスペシャリストで、管理組合の運営、管理規約の改正、大規模修繕工事などマンションの管理に関する様々な問題に対して、専門的知識や経験を通じて解決を支援するための総合コンサルタントです。

「マンション管理士は大きく分けて、3パターンあります。1つは管理会社に勤務し業務の一環として資格を取得した者、2つめは理事会の勉強のために取得した者、3つめはマンション管理のスペシャリストとして専門的に業務を行う者です。経験として管理会社に勤務した経験がある人はいいですが、契約している管理会社に所属していては意味がありません。あくまでも管理組合で採用するなら、ニュートラルなマンション管理士を選びましょう」

 さらに、武居さんのように不動産企業、管理会社に勤務した経験があり、お金の知識がある人がベスト。全国に数が少ないため、埼玉近郊は武居さんの所属事務所があり幸運だとしか表現できません。

「今後、管理組合がマンション管理士を採用するのはスタンダードになっていくと思います」

 埼玉近郊で分譲マンションに現在お住まいの人、これから購入を考えている人は、早めに武居さんに相談することが、安心して生活ができる基盤を作ることになるのかもしれません。

(取材年月:2017年4月)

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武居知行

管理組合の強い味方になるマンション管理士

武居知行プロ

マンション管理士

株式会社メルすみごこち事務所

不動産会社、管理会社に勤務経験があり、広い実務と経営を経験、現在は、マンション管理士、CFP®︎として活動中。幅広い分野の豊富な経験と知識、ノウハウを揃えるマンション管理士

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