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シニアの悩み、法律問題のワンストップサービス

家族の問題(成年後見、相続、信託)の専門家

佐井惠子

佐井 惠子(さい・けいこ)さん
「家族問題のプロ」が親身にサポートします

#chapter1

高齢化社会に対応した「信託」を活用

 地下鉄南森町駅から徒歩約7分、JR北新地駅から徒歩約5分の大阪弁護士ビルの9階に佐井司法書士法人はあります。司法書士の佐井惠子さんは、不動産登記や企業法務などのさまざまな業務を取り扱っていますが、特に成年後見や相続などの「家族の問題」に力を入れて取り組んでいます。最近は、高齢化社会に対応して制度が充実してきた「信託」を活用した解決策の提示などに力を入れています。

信託とは、委託する人が信頼できる人に金銭や不動産などの財産を託し、託された人は、委託者の目的に合うように財産の管理や処分を行う制度です。投資信託などを扱う金融機関の仕事がよく知られていますが、法改正などによって高齢者の財産の円滑な承継を行うための「家族信託」や「相続関連業務」が出来るようになり、さまざまな種類の信託会社が活動を始めています。
 例えば、代々住んできた邸宅に今は親が一人暮らし。子どもは2人いて親としては「平等に遺産分けをしたい」と思っている――というようなケース。通常は売却して現金化して折半するのですが、信託で、集合住宅に建て替えたり、古い建物をリフォームして文化施設やイベント施設としたりして賃貸収入などを分配することが出来ます。長期にわたり不動産や収益の管理などが可能になります。また生存中は本人に配当され、死亡した場合には配偶者、さらにその子へと「受益者」の権利を継承することなども可能になります。「中小企業の事業承継をスムーズにする仕組みも用意されているので、ぜひ、ご相談下さい」と佐井さんは付け加えます。このように信託会社などとの豊富なネットワークで状況に適した「信託」の活用法を提案しているのです。

#chapter2

トラブルのない相続のために「遺言」を

 また、佐井さんは相続でのトラブルを避けるために遺言を残すことを強く勧めています。数多くの相続登記を行ってきた中で「遺言があればトラブルを招かなくても済んだのに」と思うことがよくあるからです。
 遺言がなく相続が発生した場合、子や配偶者の他、兄弟姉妹などさまざまな相続人が関係するケースもあります。紛争になった場合は、調停や裁判などの法的手段で解決することになりますが、「法定相続のルールを大きくはずれることがないのが現状です」と佐井さんは言います。
 「介護が必要になった時に世話をしてくれた親族により厚く分配したい」「子どもはないので、兄弟姉妹も相続人になるが、配偶者に残したい」「財産は全額寄付したい」などさまざまな思いがあるもの。関係者のトラブルを防ぐためにも、遺言を書いておくことが重要なのです。
遺言書は公証役場で作成することができますが、佐井さんは依頼者から話を深く聞いて「お孫さんだけではなくお子さんにも一部財産を残しましょう」とか「ご兄弟に寄付への思いをビデオで伝えましょう」などの具体的な提案をしていきます。法律上のアドバイスにとどまらず、依頼者やその周りの人々の気持ちの面もケアまでをしっかり出来るのは佐井さんが「シニアの悩み、法律問題のワンストップサービス」のプロだからです。

各地で開かれるセミナーの講師としても活躍しています

#chapter3

信頼して人生を託せる「後見人」

 成年後見とは、知的障害、精神障害、認知症などで、判断能力が十分でない人が不利益を被らないように家庭裁判所に申し立てをして、援助する人を付けてもらう制度です。よく似た制度に任意後見制度があります。将来判断能力が不十分になった時に備えて後見事務の内容と後見する「任意後見人」を事前の契約によって決めておく制度です。
 高齢化が進む中で、こうした後見人の必要性がますます高まっています。
佐井さんは(公社)成年後見センター・リーガルサポートが作成する家庭裁判所後見人等候補者名簿にも登載されており、安心して依頼できる人です。
任意後見人の依頼者に佐井さんは「将来の不安は私に預けたと思って、今を楽しんでください」と伝えています。「今まで将来に備え、財産を守ろうと自宅にこもっていただけの女性が『映画を見てきました』などと言って毎日を楽しそうに過ごしている姿を見ると、とてもうれしい気持ちになりますね」と佐井さん。任意後見人の契約を交わしているのはほとんどが女性です。「同じ女性なので、安心して依頼できた」という声に応え、依頼人が大事な財産を奪われるなどの被害に遭わないよう、生活面を含めてサポートします。
 
 「シニアの悩み、法律問題のワンストップサービス」のプロを扱うスペシャリストとして今後も司法書士としての総合力を生かして仕事に取り組んでいきたいと話す佐井さん。これまで培ったノウハウをセミナーやホームページで発信、社会貢献にも取り組んでいます。
(取材年月:2013年12月)

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佐井惠子

家族の問題(成年後見、相続、信託)の専門家

佐井惠子プロ

司法書士

佐井司法書士法人

成年後見や家族信託、相続手続き・遺言書作成・遺言書執行業務など、シニアの悩みに応えるため、法律問題に関するワンストップサービスを提供。

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