PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

モットーは「おもろいを形に」。楽しい時間の演出に一役買います

「おもろいを形に」をモットーに掲げるイベント企画の専門家

百津勝美

百津勝美 ももつかつみ
百津勝美 ももつかつみ

#chapter1

イベント企画・タレント派遣、ビジネスシーンに使えるマジックセミナーも開催

 「おもろいを形に」をモットーに、集客や商品・サービスのプロモーションなどを後押しするのは、大阪市の「アユート」代表の百津勝美さん。特に力を入れているのが、イベントの企画とタレント派遣事業です。

 「建物に映像を写し出すプロジェクションマッピングや、自分で描いた絵がアニメーションになるAR(拡張現実)、動く恐竜との触れ合いなど、多彩なコンテンツを用意しています。ものまねタレントやお笑い芸人、ミュージシャン、ダンスチームなど、キャスティングできるパフォーマーの数や幅にも自信があります」

 商業施設やホテル、レストラン、自治体の他、幼稚園や保育園からもオファーが舞い込み、エンターテインメントを提供。当日は、写真や動画に加え、国土交通省への申請が不要の重量100g未満のトイドローンを駆使した躍動感あふれる画も撮影しています。

 百津さんがもう一つ注力しているのが、マジックセミナーの開催。プロのマジシャンを育成するのではなく、ビジネスのコミュニケーションツールとして活用することが目的です。伝授するのは、真っ白な名刺に突然名前が浮き出てくるなど、ユニークなものばかり。

 「初対面の方に披露するとインパクトがあって印象に残りますし、『どうなっているの?』と会話の糸口になり、お客さまとの距離がぐっと縮まります。経営者さまが気に入ってくださり、従業員の方に企業のコミュニケーション研修としてレクチャーすることもあります」

 「お客さまが笑顔になってくださることが何よりもうれしい」と百津さん。奇抜なアイデアと実直な仕事ぶりで楽しい時間の演出に一役買います。

#chapter2

ランジェリーの卸売業として独立するも、リーマンショックを機に事業を多角化

 百津さんは1965年に堺市で生まれました。大阪市内の高校を卒業し、ホテルのレストランでウエーターをした後、プログラマー、エンジニアに転身。コンピューター黎明期にITの最先端に触れる機会を得ますが、23歳で転職を決意します。

 「1日中モニターと向き合う中、視力が落ちてしまいました。それに、私は人と話をすることが好きだったので、営業がしたくなったのです」

 かねてより興味があったアパレル業界で勤め口を探すなか、「週休2日制を唯一うたっていた」という理由で、高級ランジェリーの販売会社に入社。以来、日本全国を飛び回る生活を約20年続け、2007年に「アユート」を立ち上げました。

 「組織内での仕事はやり切ったという思いがありました。人生は一度きりです。後悔しないために、経営者として何もかも自分の裁量でやってみたくなりました」

 社名のアユートとは、イタリア語で「支援する」の意。メーカーの優れた商品を販売店に紹介する事業を通じて、両者を支援したいという思いを込め新しい一歩を踏み出しますが、独立した翌年の2008年に、世界的な金融危機のリーマンショックが起きます。

 「景気が悪化し、ランジェリーのように見えない部分にお金を投じる人が減ったため、売り上げが大きく減少しました。また、体形に合わせてサイズが細分化されているうえ、カラーバリエーションもあり在庫が多い。売れ残りを抱えることになり、このままではまずいと危機感に駆られ、事業の多角化に乗り出したのです」

百津勝美 ももつかつみ

#chapter3

リアルな体験で感動や喜びを届け、社会貢献にも取り組んでいきたい

 事業を存続するため、百津さんはIT系のキャリアを生かし、ホームページや映像をはじめ、チラシ、パンフレットといった販促物の制作を請け負うとともに、趣味で親しんでいたマジックを教えるセミナーを開くように。その後、知り合いのショーパブオーナーから「イベントを考えて、タレントさんも用意してほしい」といった要請を受け、少しずつ主力事業へと育てていきます。「2015年頃にはランジェリーの営業から完全に撤退し、イベント業務を中心に手掛けるようになりました」

 多方面から引き合いがあり、堅調に業績を伸ばしてきた百津さんにとって予想外だったのは、2020年から始まったコロナ禍です。「人を集めることが仕事なのに、それが駄目と言われたのですから困りましたね。しかし私はリーマンショックを経験していますから、感染症にも負けるわけにはいきません。補助金を活用しながら、ニーズが増えていた動画の制作や編集に力点を置きました。幸いなことに2022年11月頃から少しずつ催しものが再開され、ご依頼もコロナ禍前と遜色ない程度に戻っています」

 リアルな体験の場を創造し、多くの人に感動や驚きを届けてきた百津さん。今後は、社会貢献につながる活動もしていきたいと言います。

 「例えば、働きたいけれど子育てに時間を割かねばならないシングルマザーの方に向け、在宅ワークをご案内するといった内容を検討しています。経営者仲間にも声を掛けながら、取り組みを進めていきたいですね」

(取材年月:2024年4月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

百津勝美

「おもろいを形に」をモットーに掲げるイベント企画の専門家

百津勝美プロ

イベント企画業

アユート株式会社

「おもろいを形に」をモットーに掲げ、イベントの企画やタレントの派遣、ドローン撮影、営業・集客・社員研修に使えるマジックセミナーの開催などを手掛ける。顧客の要望をくみ取り、楽しい時間を演出します。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ大阪に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO