国民スポーツ大会文化プログラム 全国都道府県対抗eスポーツ選手権 はじまりました
eスポーツ市場は世界的に急成長を続け、日本国内でも市場規模が拡大中です。2020年代に入り、上場企業や大手企業がeスポーツ大会への協賛やプロチームのスポンサーシップ、さらには自社チームの設立に積極的に参入しています。これらの取り組みは、単なるエンターテイメント支援にとどまらず、企業にとって強力なマーケティングツールとなっています。本記事では、代表的な事例を紹介しつつ、企業がeスポーツに投資する主なメリットを解説します。
事例1: 日本コカ・コーラ ~高校生向け大会「Coca-Co
飲料大手の日本コカ・コーラは、2019年から高校生を対象とした全国eスポーツ大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship」のトップスポンサーとして参加。テレビ東京や電通と共同主催し、『リーグ・オブ・レジェンド』や『フォートナイト』などの人気タイトルで競う大会です。2025年の大会では全国から8,293名がエントリーするほどの規模に成長しました。
この取り組みにより、コカ・コーラは若年層(Z世代)へのブランド浸透を狙い、飲料とゲームの親和性を活かしたプロモーションを展開。大会ロゴや会場で自社製品を活用し、参加者・視聴者への露出を最大化しています。
事例2: KDDI(au) ~プロチーム「Detonatio
通信大手KDDIは、2017年からプロeスポーツチーム「DetonatioN FocusMe」とのスポンサー契約を継続。チームユニフォームへのロゴ掲載やキャンペーンを展開し、2024年には自社施設「esports Style UENO」をオープンさせ、コミュニティビルディングのパートナーに就任しました。
KDDIの強みである高速ネットワーク(auひかり)をeスポーツの遅延フリー環境としてPRし、チームの国際大会出場を後押し。国内競技レベルの向上と自社サービスの認知拡大を実現しています。
事例3: NTTドコモ ~国内最大級リーグ「X-MOMENT
NTTドコモは2021年に大規模eスポーツリーグ「X-MOMENT」を立ち上げ、『PUBG MOBILE』『レインボーシックス シージ』『ストリートファイターV』などのタイトルで展開。NASEF JAPAN(全日本高校eスポーツ選手権)やCAPCOM Pro Tourの共催も手がけ、2025年にはeスポーツ専門の通信制高校「NTTe-Sports高等学院」を開校しました。
5G技術の実証実験を兼ね、選手育成とエンタメ環境整備を推進。ドコモの通信インフラがeスポーツの基盤としてアピールされています。
事例4: 本田技研工業(Honda) ~グローバルチーム「T
自動車メーカーのHondaは2019年、北米を拠点とするトップチーム「Team Liquid」とパートナー契約を締結。リーグ・オブ・レジェンド部門の命名権を獲得し「Team Liquid Honda」とし、オデッセイ車両を使ったプロモーションも実施しました。
海外市場での若者層ブランディングを目的とし、国際大会での露出を活用。Hondaの先進イメージをeスポーツファンに植え付けました。
事例5: 日清食品ホールディングス ~プロチーム「ZETA
インスタント食品大手の日清食品は2016年から積極参入。世界最大格闘ゲーム大会「EVO」協賛やLeague of Legends日本プロリーグ(LJL)スポンサー、プロチーム「ZETA DIVISION」との契約を結びました。試合中CM放映やMVP賞提供で露出を強化。
カップヌードルと長時間ゲームの親和性を活かし、会場配布やコラボ商品でファンエンゲージメントを高めています。
eスポーツ協賛・チーム投資の主なメリット
これらの事例から見えるように、上場大手企業がeスポーツに参入するメリットは多岐にわたります。以下に主なものをまとめます。
| メリット | 詳細説明 | 事例での効果 |
|---|---|---|
| 若年層(Z世代・α世代)へのリーチ | eスポーツ視聴者の62.1%がスポンサー商品を購入。デジタルネイティブ世代に直接アプローチ可能。 | コカ・コーラのSTAGE:0で学生層浸透、日清のZETAで高額商品購入促進。 |
| ブランドイメージの若返り・先進性アピール | 老舗企業が「クールで革新的」なイメージを獲得。CSRとしても評価。 | HondaのTeam Liquidでグローバル若者層に先進イメージ。 |
| グローバル・SNS露出の拡大 | 国際大会配信で海外視聴者へ波及。SNS拡散で二次宣伝効果大。 | KDDIのDetonatioNでネットワークPR、NTTドコモの5G実証。 |
| 新規顧客獲得・売上増加 | ファン熱量がブランド好意に転換。低コストから参入可能。 | スポンサー企業商品購入率向上、コミュニティ構築。 |
| 自社技術・製品のPR | 通信・飲料などの親和性が高く、新製品開発の機会創出。 | NTTドコモの高校開校、KDDIの施設投資。 |
これらのメリットは、eスポーツの視聴者数が数億規模に達する成長市場ならでは。投資額も地域大会なら50万円~と柔軟です。
まとめ:eスポーツは企業成長の新エンジン
上場大手企業のeスポーツ参入は、市場拡大とデジタルシフトの象徴です。コカ・コーラやKDDIなどの成功事例から、若者との接点強化が売上・イメージ向上に直結することがわかります。今回は上場大手企業の事例を紹介しましたが、次回は地方における取組事例などを紹介したいと思います。



