快適な住環境を提供する住宅リフォームのプロ大尼士誠

快適な住環境を提供する住宅リフォームのプロ

大尼士誠

営業エリアを本社から30分以内で行ける場所に限定し、迅速に対応

　「キッチンが古く、使い勝手が悪いので新品に入れ替えたい」「トイレの汚れが目立ってきたので新しくしたい」「タイル張りでお風呂が寒いので温かいユニットバスにしたい」といった声に応えるのは、倉敷市連島町の「アクアネット」代表の大尼士誠さん。

　総合建設業者として地域の建築・土木、給排水工事を手掛けるほか、マイホームの新築やリフォームにも取り組んでいます。特に水回りの改修・補修を得意としており、出来栄えに満足した顧客から家全体を託されるケースが多いとか。

　「なぜかは分からないのですが、一筋縄ではいかないリクエストばかりいただきます。もちろん大歓迎ですよ。むしろ、そういう仕事こそやりがいを感じますね」と、にこやかに笑う大尼士さん。

　問い合わせが入ると、すぐに現地調査に向かい、不具合があった際もすぐに駆け付けられるよう、営業エリアを本社から30分以内で行ける範囲に限定。広域に対応しているわけではないですが、年間の受注件数は大小合わせて150件を超えると話します。

　住まいにおいては、顧客の家族構成やライフスタイル、好みのテイストに合わせてプランニング。デザイン性や利便性を備えた快適な住環境を提供しています。

　「お客さまの中にはリピーターの方もいれば、紹介を受けて当社を選んでくださった方もいます。お声掛けくださる皆さまの期待を裏切らないためにも、誠心誠意で現場に臨んでいます。『ここまできれいになるなんて思っていなかった。本当に頼んでよかった』と言ってくださるお客さまもいて、うれしい限りです」

地元の建設会社で、鉄骨造や木造などさまざまな建物で経験を積み独立

　大尼士さんは1971年、倉敷市水島で理容室を営む家の次男として生まれました。子どもの頃は活発な少年で、毎日のように水島地区を走り回っていたと言います。

　「地元の風景は変わってしまいましたが、今でも大体の道は覚えています。そのおかげで、お客さまのお宅へ早くお伺いできるんですよ」

　おかやま山陽高校土木科を卒業した大尼士さんは、製鉄所勤務を経て地元の建設会社に入社。ハウスメーカーや地場の工務店、設計事務所、自治体の発注で、鉄筋コンクリート造や鉄骨造、木造など、構造も用途も異なるさまざまな建物の施工に携わりました。10年間にわたって実務を積み、2002年に個人事業主として「アクアネット」を創業しました。

　「当時の勤務先の上司から、『そろそろ独立したらどうだ』と勧められたのです。その頃、会社の業績は芳しくなかったため、気を遣ってくださったのかもしれません。私自身、いずれは独立する気でいたので、良い機会だと思いました」

　事業を始めたばかりの頃は、勤めていた会社から現場を請け負ったり、既存顧客の仲介で新規を獲得したり、実家の理髪店の常連から頼まれた案件をこなしていました。実直に日々の業務に励み、徐々に評判が広がって依頼も増え、2015年には法人改組に至ります。

　「創業して20年以上たちますが、経営が安定してきたとは思っていません。常に不安でいっぱいですが、だからこそお客さま一人一人と真摯（しんし）に向き合う気持ちを忘れないでいられるのでしょう」

2020年には農林水産事業部を立ち上げ、地域ブランドで活性化に貢献

　「従業員・お客さま・地域社会・取引先を幸せにする」という企業理念を掲げる大尼士さんが、これから力を入れていきたいのは後進の育成です。現在、全ての事業で自らが先頭に立ち従業員をリードしていますが、事業部ごとにリーダーを抜てきし、責任を与えて経験を積ませたいと考えています。

　「スタッフに仕事を任せることで、私自身は空いた時間を活用し、どんどん新しいチャレンジをしていきたい」と大尼士さん。その一環として、2020年に農林水産事業部を立ち上げました。現在、葡萄山椒（ぶどうさんしょう）を育てたり、泥鰌（どじょう）を養殖したりしているそうです。

　「私の母の実家が高梁市備中町の山間部にあります。自然豊かで美しい町ではありますが、主要産業の農業に従事する方が高齢になり、担い手も不足しています。若い人がいても、他に働く場所も大してありません。地域にある資源を使って作物を育て、ブランドを確立することができれば、生産・加工・販売に携わる人が増え、雇用創出という観点で地域に貢献できるのではないかと思いました」

　今後さらに規模を拡大し、過疎化が進む町の活性化につなげたいと語り、自社の主軸である建設業でも地元の役に立ちたいと意気込みます。「実家が空き家になり、管理が難しいため取り壊しを検討する人も『すてきにリフォームできるのであれば戻って暮らそう』と考える人も多いのではないでしょうか。地域から出ていく人が多い中、地元に住むという選択肢を提示していきたいですね」

（取材年月：2023年12月）

住まいのリフォームや新築を手掛け、地域密着で快適な暮らしをサポート

営業エリアを本社から30分以内で行ける場所に限定し、迅速に対応

地元の建設会社で、鉄骨造や木造などさまざまな建物で経験を積み独立

2020年には農林水産事業部を立ち上げ、地域ブランドで活性化に貢献

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